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防災コラムVol.197

救命活動をサポートする「AED用救急セット」-気象情報を活用しよう-

公開月:2010年9月

2010年9月22日

今回は、AEDを使用した救命活動を衛生的・迅速に行う手助けをしてくれる「AED用救急セット」を紹介する。

AEDを使用する場面、対象は様々

側面にセット内容がわかりやすく表示されている。

AED(自動体外式除細動器)とは、心室細動というきわめて危険な不整脈によって心臓が止まってしまった人に、電気ショックを与えて救命するための器械だ。各種メディアでも取り上げられているため、その認知度は今や決して低くないはず。駅や学校、各種公共施設で見かけたことがある人も多いだろう。電源を入れれば音声が使い方を指示してくれるので、誰でもこの器械を使って救命活動ができるものだが、その使用にあたってのポイントや注意すべき衛生管理を意識している人はどのぐらいいるだろうか。
AEDが必要とされる瞬間は、老若男女を問わず突然に訪れる。だが、その場面や使用対象は必ずしもAEDにとって理想的であるとは限らない。例えば、夏場の屋外やスポーツをしている場面では、大量の汗によって電極パッドが貼りつきにくいかもしれない。また、対象者が毛深いなどの影響で電極パッドが上手く貼りつかないという場合もあるかもしれない。いざという瞬間、このように救命活動が阻害されれば、パニックにつながって素早い処置が行えない可能性もある。
ひとたび心室細動を起こせば、1分経過するごとに助かる確率は10%ずつ減っていくとされている。それを考えると、救命する側もパニックを起している余裕はない。冷静かつ素早く状況を判断し、救急車が到着するまで適切な処置を行う必要があるのだ。

AED使用時のお助けラインアップ

取り出してすぐに使える4点セット。

そんな時に役立つのが、株式会社レスキュープラスが発売している「AED用救急セット」だ。

■セット内容

内容量
蘇生用マウスピース:1個
ディスポグローブ:1双
ペーパーナプキン:4枚
体毛処理テープ:4枚

対象者が汗をかいていれば「ペーパーナプキン」で拭くことができ、毛深い場合には体毛処理テープで処理することができるので、AEDを使用するうえでの理想的状況にない場合にも、適切で迅速な救命活動が期待できる。また、救命活動における直接接触の予防策として、「ディスプログローブ」や「蘇生用マウスピース」(マウストゥマウス用)がセットされているため、実際の救命活動中に気が回りにくい感染症対策にも効果的だ。

AEDと同封されていれば心強い

実は、体毛処理テープを除く救急救命グッズは、内容は様々ではあるが、救命活動の各種講習会や防災関連のイベントで配布されることがある。そのため、持っている人があなたの周りにいるかもしれないし、実際持っているという人も筆者の周囲には少なくない。とはいえ、それらグッズの全て、もしくは一部でも常時持ち歩いているという方はほとんどいないように思われる。どんなに役立つものでも、いざという時になければもともと無いのと同じだというのは、防災グッズほぼ全般に当てはまるところだろう。
その点においてこの「AED用救助セット」は、タバコの1.5倍程度という非常にコンパクトなサイズになっているため、持ち歩きも苦になることがないし、AEDと同封しておくことができるのも特筆したいところだ。いざAEDが必要になった際、救助が衛生的かつより迅速に行われることが期待できるグッズなので、この「AED用救助セット」が広く普及し、AED設置はこのセットが必須と認識されるようになって、一人でも多くの命が救われていくことを願いたい。

(文・レスキューナウ危機管理情報センター 金子良太)

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