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防災インタビューVol.46

決して難しくない、ここから始める防災対策

放送月:2009年11月
公開月:2010年4月

国崎 信江 氏

危機管理教育研究所代表

プロフィール

私は阪神淡路大震災を機に防災対策の重要性に気付きました。その時の私の家族構成から「子どもを守りたい」という意識が強かったのですが、なかなか自分と子どもの命を守るためにどうしたらいいのかという情報は、入ってきませんでした。そこでこれまでに得た一般的な防災知識と子育てを通じて「自分だったらこのように家族を守っていきたい」ということで、試行錯誤で防災対策を独自に考えてきました。
現在は危機管理アドバイザーとして、独自の視点、母親の視点、生活者の視点で防災対策を考え、それをより広く、多くの方に知っていただいて、防災対策の自助にしてもらおうという目的で講演会を全国で展開したり、本を書いたり、マスメディアなどに情報を提供しています。

「大地震の時に生き抜くための5つの習慣」 ?今ここで地震が起きたら

大地震の時に生き抜くための5つの習慣についてお話ししますが、その一番目は「今ここで地震が起きたら」です。
今ここで地震が起きたら、自分の周りにどのような危険があるのか、どのように判断して行動すれば被害が軽減できるのか、というイメージを持ってください。ただ、イメージを持つといっても何も情報がない段階では、人はどうしても「自分はけがをしない」というような、いいイメージを持ってしまう傾向にあります。まずは過去の被害で、何がどうなったのかという情報を得て、それをご自身の家や職場や地域に当てはめて「どのような被害になるのか」というイメージを持ってもらいたいです。例えば通勤途中の道路上で地震に見舞われた時、電柱が倒れて、電線も切れて垂れ下がってきて、車がハンドルをとられて蛇行運転していて、街灯や信号がゆっさゆっさ揺れていて、壁からタイル片やコンクリート片が剥落して、といった状況下においてとっさにどう行動するのか、はたまた電車に乗っているときはどうすべきかなど、さまざまな場所・条件において具体的にイメージをすることで、有事の際の助けになると思います。「人間は自分がイメージしていないことは行動に移せない」ということが言われていますので、日ごろから、「いま自分が居る場所で地震が起きたら何がどうなる」というイメージと、「危険からの回避行動」イメージをぜひ持っていただきたいと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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