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防災コラムVol.158

弱酸性次亜塩素酸水の霧がウイルスや菌を不活化!

公開月:2006年6月

新型インフルエンザだけでなく各種感染症や食中毒などの対策にも「弱酸性次亜塩素酸水」が活用され始めている。

注意が必要なのは新型インフルエンザだけではない

イーエス・テクノロジー社「ステリパワー」

新型インフルエンザは国内で驚異的な速度で感染が拡大している。現在はいわゆる「弱毒型」と呼ばれているウイルスが流行しているが、最近では、基礎疾患のない患者の死亡例も増えてきている。国立感染症研究所が2009年11月13日に発表した推計によると、第28週以降(2009年7月6日以降)の累積推計患者数は738万人に達し、感染拡大がさらに広がる可能性も指摘されている。

その一方で、新型インフルエンザに限らず、結核やノロウイルスなどの感染症も私たちにとっては身近な脅威でもある。

様々な場所で活用されている弱酸性次亜塩素酸水

個人の隔離や地域閉鎖などをすることなく、また、抗ウイルス薬やワクチンが効かない状況であっても極めて安全に感染症の感染拡大を抑制する方法として、「弱酸性次亜塩素酸水」の空間噴霧がある。すでに関西地方では救急車や病院のほか、ドーム型球場などでも弱酸性次亜塩素酸水を噴霧する対応がとられている。このように、弱酸性次亜塩素酸水は官公庁、公共施設、医療機関などではすでに採用実績がある。

弱酸性次亜塩素酸水の特徴

弱酸性次亜塩素酸水には大きく3つの特徴がある。

  1. 接したウイルス・菌を数秒から数分で不活化(死滅)させる
    新型インフルエンザウイルスやノロウイルス、O-157はもとよりボツリヌス菌・ウェルシュ菌などの枯草菌(こそうきん)まで、菌種を選ばず不活化することが可能であり、次亜塩素酸ナトリウム水の80倍の除菌力がある。
    また、アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メルカプタン類、たばこの臭いなども酸化分解(消臭)が可能である。
  2. 人体、環境にも安全
    弱酸性次亜塩素酸水は食品添加物として厚生労働省から認可されるなど人体に安全なため、加湿器などで噴霧して使うことも可能である。噴霧することで、部屋の除菌や消臭ができ、空気中に漂うウイルス・菌を不活化する。また、その殺菌性の高さゆえに、加湿器内での雑菌繁殖を抑制することができるため、従来の加湿器によって汚染微生物が室内に飛散することで引き起こされるアレルギー性の呼吸疾患(加湿器肺)の原因を抑えることも可能である。
    なお、大学の研究や病院での実験などでも安全性は証明されており、消防や病院では、隊員や他の患者への二次感染を防止するため、弱酸性次亜塩素酸水が導入されている。
  3. コストが安い
    コストは従来のアルコール製剤の1/10以下である。濃度(希釈して使う)によってコストパフォーマンスは変わるが、それでも従来のアルコール製剤と比較すると安いコストで抑えることができる。

様々な場面で使用可能

弱酸性次亜塩素酸水を噴霧することによって部屋の除菌や消臭が可能となった

弱酸性次亜塩素酸水の空間噴霧を行うことによって、電車、バスなどの公共交通機関、官公庁、病院、学校、空港、福祉施設、老人ホーム、企業、ホテル、イベント会場などの集団密集施設などの感染拡大を抑制し、懸念されている事業継続の問題にも貢献できるという利点がある。また、家庭内においてもインフルエンザ感染者が出た場合、および、感染予防対策としても超音波式加湿器による空間噴霧やボトルスプレーなどでの噴射など使い方はいろいろと考えられる。

なお、弱酸性次亜塩素酸水を成分とする商品はいくつか出ているが、消防署や官公庁、大学病院などでは、イーエス・テクノロジー社の「ステリパワー」が導入されている。

新型インフルエンザに限らず、ノロウイルスをはじめとした食中毒対策などでも、弱酸性次亜塩素酸水を活用することを検討してみてはどうだろうか。

(文・株式会社アマーク・トップパフォーマーエージェント 菊田一(環境コンサルタント)/監修:レスキューナウ)

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