映画好きの皆さんは、マイベスト100作品にあげるとしたら、この作品は何位にランクインしますでしょうか？
1950年頃のアメリカ・オレゴン州が舞台。1,000人ほどの小さな町に住む４人の男の子たちの夏の冒険を描いた本作品は、何ともノスタルジック……。

仲良し4人はこれといって何かに打ち込む訳でなく、秘密基地であるツリーハウスに集まっては生意気にタバコを吸いながらカードゲームを楽しむ日々。そんな彼らに「離れた町にどうやら少年の死体があるらしい」という情報が舞い込みます。「死体を見つけてヒーローになろう！イェーイ！」と盛り上がる4人。親には適当なウソをついて2日間の冒険へと旅立ちます。

水筒と眠る為のマットを肩に掛け、線路の上を歩きながら、死体を目指してピクニック気分で楽しそうに進む４人。が、しかし男の子です。準備万端なんてことは絶対にありえません。男の子を持つ母親ならばお分かりかと思いますが、持ち物は相当に繰り返しチェックし一緒に準備をしてあげないと、この年頃は全く何もできません。

まだスタートして間もないというのに、誰一人食糧を持参していない事に気が付きます。一番大切な食糧を誰も持参していないという凡ミスに、当然小競り合いが勃発。（何をやっているんだか……）食糧を忘れても、何故かこっそり父親の銃を持ち出しリュックに忍ばせていたりはする。
これが「ザ・男の子脳」なんですよね……。
仕方なくポケットに入っていた小銭、数セントをかき集め、パンを買うくらいしかできないのですが、それでも４人は先へと続く線路をひたすら進みます。

途中、背後から来る汽車から逃れようと必死の形相になったり、浅いだろうと思って足を入れた沼地に落ちてみたり（沼は深いもの！）、さらには大量のヒルに吸い付かれて半狂乱になったり、ともう大騒ぎ。
時間はたっぷりありますから、小競り合い→仲直り→何故かダッシュ→大笑い→悩み事を吐露→泣く→じゃれる→小競り合い…の繰り返し。

子供全開な一方で、友達に命を大切にしろと諭す、少年クリス（リヴァー・フェニックス）が妙に大人に見えるのでご注目を。子供から青年へ移り変わるこの頃にしか撮れないシーンがたっぷり詰まった名作です。

夏の終わりに大人にこそ見て欲しい！エンディングに流れる「スタンド・バイ・ミー」、最高です。

番組情報

【番組名】スタンド・バイ・ミー【地上波吹替版】

【放送日時】9/5（日）19:15～21:00、9/17（金）21:00～22:45、9/23（木）11:45～13:30

【放送チャンネル】ムービープラス（122ch）

【視聴可能コース】マックスおよびplus／スタンダードおよびplus／ビッグ／αエース／まいにち充実プラン