何度観ても「良かったわー」と温かい気持ちにしてくれる、サンドラ・ブロックがアカデミー賞主演女優賞を獲得した『しあわせの隠れ場所』。実話に基づくアメリカンフットボール選手の半生を描いた作品を紹介します。

ストーリーは、マイケル・オアー少年がある寒い雨の降る夜、とぼとぼと独りで歩いているところから始まります。
裕福な白人一家の主婦リー・アンを演じるサンドラ・ブロックは、車の中からマイケル少年を見かけると、心配で自宅に泊める事を即決。家族は「知らない少年を突然家に泊めて大丈夫かな……」と心配します。
何故ならマイケルは、身長２メートルほどもある黒人少年で、ホームレス同然で帰る家もない状態。
質問をしても必要最低限の返事しかせず、コミュニケーションが上手くとれる相手とは思えません。
普通に考えて、全く知らない少年を家に泊めるというのは日本でもなかなか考えられない行動ですし、ましてアメリカでとなると、本来直ぐに警察に保護を求めるべきオープニング……。ちょっと緊張が走ります。

一夜明け、マイケル少年の様子を確認しに向かうリー・アン。
「家の物が盗まれているかも……」など家族も不信感満載でしたが、姿がない！
使われたブランケットがきちんとたたまれ、（やだーとってもいい子じゃないの）マイケルの姿は広い庭を歩いて出て行くところ……。
リー・アンはマイケルを急いで引き留めて、一緒に朝食を食べようと誘い再び家に戻ることに。

ここから、マイケルはとても繊細な少年で、家にも帰れない複雑な理由があると分かり、一緒に暮らすという流れになるのですが、主導権は常にリー・アン！とにかく決断＆行動が早い！

やがてその恵まれた体格と人を守る能力の高さから、「こりゃアメフトに向いてるぞ！」となり、高校のアメフト部に入部させる→試合で活躍→全米中から大学スカウトがやって来る→家庭教師を雇いスコアアップ大作戦を決行→第一希望の大学入学→NFLドラフト指名→夢のプロへ！と階段を駆け上がることに！！

生まれた境遇の違いから、チャンスを掴めなかったかもしれないマイケル。
マイケルのような可能性を秘めた少年は沢山いるはずで、リー・アン一家との出会いがなければ、大きく開花することが難しかったはず……

出会いと別れの季節の春はもう直ぐそこ。『しあわせの隠れ場所』、おすすめです。

番組情報

【番組名】『しあわせの隠れ場所』

【放送日時】3/14（月）4:00～ほか

【放送チャンネル】ムービープラス（122ch）

【視聴可能コース】マックスおよびplus／スタンダードおよびplus／ビッグ／αエース／まいにち充実プラン