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防災インタビューVol.222

地域・人との繋がりから防災へ

放送月:2024年2月
公開月:2024年6月

島田 由香 氏

一般社団法人 日本ウェルビーイング推進協議会 代表理事
株式会社 YeeY 共同創業者/代表取締役

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

IKIGAI PLUM

和歌山県みなべ町で、38年間無農薬で梅の栽培をしている山本農園さんの梅干しを、私たちの方でstasher(スタッシャー)というアメリカで製造されている、何度も使えるシリコーン製保存容器にリパックして販売しました。プラスチックゴミを減らすことを目的に開発された容器でパッケージも可愛らしく、上部をピチッと閉めたら水も漏れ出ないという特徴があります。そのパッケージに、山本農園さんの梅を詰め「IKIGAI PLUM」という名前をつけ、デザインを考えて箱やラベルを作りました。私が言うのも、本当におこがましいですが、買っていただいた方や贈り物として贈られた方からも受け取っていただいた方に喜んでもらえたなどの報告をいただき、2重にも3重にも嬉しい気持ちです。

梅の効果

梅の収穫などに3年間関わった私がお伝えできることをいくつか申し上げますと、梅干しの健康と美容に対しての効果というのは本当にすごくて、熱中症予防にものすごく効果があります。梅にはクエン酸が多く含まれているからなのですが、梅干しを作るときにできる梅酢という液体はその栄養がぎゅっと詰まっています。もちろん梅干しも栄養価は高いのですが、この梅酢を少し水に垂らすだけでも効果の高い飲み物になりますので、スポーツの後や、夏の暑い日におすすめです。

梅についてのことわざに「梅はその日の難逃れ」という言葉があります。つまり、一日一粒食べているだけで、病気や体力の低下などの様々な難を避けることができるという意味です。これは私の感覚に過ぎないかもしれませんが、みなべ町のお父さんやお母さんたちは肌が綺麗でとても元気です。88歳のお母さんがすたすたと斜面を登って梅を採るのですが、その様子を見ていると、東京にいる方が運動する機会も少なく不健康なのではないかと感じます。

一日一粒の梅干し

梅干しや梅に関する情報やデータについては、和歌山県南部町役場のホームページにも掲載されていますし、梅の研究をしている先生もいらっしゃいますので、ご興味を持っていただきましたら、是非調べていただきたいと思います。

私自身も、元々梅干しが好きではちみつ梅をずっと食べていました。しかし、実際に農家さんとの関わりの中で、白干しという塩だけで漬けたものをいただくようになり、白干しの美味しさに魅了され、朝起きたらまず一粒を白湯に入れて飲みます。その後、残った梅干しを食べるというのが習慣になっています。

みなべの梅加工業者さんや販売店のみなさんは、梅の製品についてのアイディアがたくさんあり、いろんな商品を作り始めています。私自身、この3年間どなたかにお土産を持っていく時には梅干しを贈るようにしています。私の今の夢は日本全国の皆さんが一日一粒梅干しや梅を食べる世界を本気で作ろうと思っています。梅収穫ワーケーションは19件の農家さんと一緒にさせていただいていますが、毎年参加いただく農家さんが増えています。そのような農家の皆さんが作られているものを広く伝えていく機会の1つになったらいいなと思っています。

また、参加された方で梅干しが苦手だったけど、好きになった、食べられるようになったという方もいらっしゃいます。なので、苦手な方もいるかもしれないけれど、1粒食べていただいたら新しい発見があるようなそんな味なのではないかなと思います。

1月に能登半島で起きた災害を考えると、まだまだ大変な思いされている方もいらっしゃると思いますが、救助に行かれる方やボランティアに行かれる方もやはり大変な思いをされていると思います。体力や気力を使って元気がなくなる時もあるし、疲労困憊になった時に、梅干しを食べるとやっぱり元気になるのだと、みなべで「梅の里救助隊」という活動をされている農家の大崎さんから聞いたことがあります。日本の伝統の味で、しかも無農薬で良いものをぜひ皆さんにも召し上がっていただきたいと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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