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防災コラムVol.73

災害時の停電に備えて

公開月:2006年3月

今回は、災害に伴う停電が発生したときに役立つグッズを紹介する。

情報の収集と発信

2007年、日本では能登半島地震や新潟県中越沖地震、台風による風水害などの災害が相次いで発生した。こうした自然災害で我々に大きな影響を及ぼすものの一つに停電がある。

そうした場合、テレビのニュースで情報収集する人々も、テレビが使えないためにラジオで情報収集を行うことになる。2007年10月に発表されたサーベイリサーチセンターのアンケート調査によると、新潟県中越沖地震では被災された方の約60%が情報収集のためにラジオを使用していた。

また、自分の安否を家族や友人などに知らせるために携帯電話を使う人が増えている。自治体では、通信各社が提供する災害用伝言板サービスを利用するよう呼びかけていたり、社員向け安否確認サービスを導入する企業が増えてきている。これはパケット通信の方が災害による通信の輻輳を受けにくいという特性があるからだ。このように、災害時では情報の収集と発信にラジオや携帯電話が欠かせなくなっている。

バッテリーを充電できる環境

特に携帯電話は、災害情報を自ら収集することができ、また、自分の安否を知らせることもできる携帯性のある便利なツールだ。しかし、バッテリーがなくなれば使えなくなってしまうので、いざという時にも充電できる環境を確保することが重要だ。ラジオであれば規格に対応した乾電池を準備すれば事足りるが、携帯電話の場合は乾電池をというわけにはいかない。

手回し充電式「プチホワイト」

暗い室内を照らすLEDライト

そこで用意しておくと便利なのが「プチホワイト」という防災グッズだ。このプチホワイトは携帯電話の充電機能に加え、懐中電灯、ラジオ、サイレン機能が1つにまとまったものである。重さも170gで、300ページ程度の単行本(約200g)よりも軽い。また、女性でも持ち歩けるようにデザインも工夫されている。そして、最大のポイントは手回しの充電機能がついていることだ。そのため、専用のアダプターを取り付ければ、停電が発生しているときでも携帯電話の充電が可能となり、自分の安否を家族や友人にも発信でき、逆に家族や友人からの安否情報も受け取ることが可能となる。

ラジオには、自動選局機能がついているので、自分で選局する手間が省けるほか、プチホワイトについているストラップがアンテナの役割を果たしているので、アンテナを立てる必要もない。また、FM波のみの対応となっているが、これは災害時に地域の細かい情報を放送するコミュニティFMの放送を聴いてもらうためでもある。

 

持ち歩きやすいデザインになっている

その他の機能は以下の通り。

  • LEDライト
    通常の使用であれば球切れの心配はいらない。遠くまで光が届くので、夜間や暗い室内でも身の回りの状況を把握するのに役立つ。
  • サイレン機能
    災害によって室内やエレベータに閉じ込められた場合、声を出して助けを求めるだけでも体力を消耗する。サイレンのようにリズムのある大きな音を出す方が周囲の人々に自分の存在を気付いてもらいやすくなる。

日常の生活シーンでも

防災グッズの有効な使い方は、「日常生活でも活用する」ことである。特にこのプチホワイトはコンパクトで持ちやすい作りになっているので、懐中電灯であれば早朝や夜のジョギングやウォーキングに適しているといえよう。また、サイレン機能であれば防犯対策としても十分活用できる。逆に日常から活用せず押入れに入れていると、いざという時に取り出せないという可能性が出てくる。そうなると、せっかくの便利なツールが宝の持ち腐れになってしまう。

災害時の停電でも、必要な情報収集や安否状況などの情報を発信するために、是非、このプチホワイトを用意してはどうだろうか。

(文・レスキューナウ危機管理情報センター専門員 三澤裕一)

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