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防災インタビューVol.222

地域・人との繋がりから防災へ

放送月:2024年2月
公開月:2024年6月

島田 由香 氏

一般社団法人 日本ウェルビーイング推進協議会 代表理事
株式会社 YeeY 共同創業者/代表取締役

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

プロフィール

同時に複数のことをメインで行っているのですが、その中でも一般社団法人 日本ウェルビーイング推進協議会の代表理事をしておりますので、今回は特にこちらについてお話したいと思います。

私は今、自分の人生で4つのことだけに時間とエネルギーを使うと決めています。1つ目は、働き方。日本の働き方をもっと楽しく豊かなものにしたいと思っています。2つ目は、今まで長く人事と組織に関わっているので、本当の人材育成というものを展開していこうと考えています。そして3つ目は、それらを地域で行い地域活性。最後は全部をつなぐウェルビーイングを目指しています。この4つのことに命をかけているのが、島田由香です。

一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会

一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会では、地域のウェルビーイングを上げていき、結果として日本全体のウェルビーイングの底上げをしていきたいという大きな夢を持っています。例えば現在は、和歌山県や三重県、あるいは、今回地震の被害もありましたけれども石川県、福井県などの地域の一次産業を手伝わせていただき、一次産業を盛り上げながら地域活性をリードできる人材を作っていこうという活動を行っています。

福井県高浜町、和歌山県では梅の産地でもあるみなべ町や、すさみ町という漁業の町。地震のことがあり大変心を痛めていますが、石川県では能登町に何十回と行って活動をしています。

地域産業の中でも一次産業にフォーカスしています。そこの町の中心となっている一次産業が1つの場合もあれば3つの場合もありますし、そこから派生して加工などの事業者、水産業などの地域で必要とされているものに対して、都心で働く私たちが行くことによって、持っている知恵・知識・経験・労働力というものを提供して交換するということを行っています。元々最初から何か大きなことをやろうというよりは、「あ、これ面白そう」「ここでもし困っているのならなにかできそう」と、こんな感じで進めたことが結果として良かったのではないかなと思っています。

石川県能登町での活動

私が活動していることの中でも、石川県能登町での活動を少し具体的にご紹介します。能登町は私の好きな場所の1つです。縄文時代の辺りからの、様々な文化、伝統が今でも受け継がれていて、山と森と海が豊かな素晴らしいところです。能登の里山里海は世界農業遺産でもあり、日本では1番最初に認定されたところです。私は、特に里山にとても興味を持ちました。

里山の意味も分かっていない中、初めて訪れた時から森がものすごく印象的で、この森をみんなで守っていったり意識を向けていくと、海も豊かになりますし、近年災害で様々なところで土砂崩れが起きているといますが、森が弱くなっていたり、山が弱くなっているということもあるのだろうと考えました。

単純な考え方なのですが、森を守ってくださっている森林組合の皆さんや、林業の皆さんに興味を持ちました。能登の林業従事者の皆さんと2年間ずっと活動をしているので、今回の地震で限られた知り合いだけではありますが、安全だったと分かった時には本当に胸を撫で下ろしました。それでも、やはり大切な人が怪我をしているので、他人事とは思えません。この関係性があったので、出来る支援も違ったかなというのを実際に感じています。従って、私がとても大事にしているキーワードは「繋がり」です。

WAA ReSCue

この事業や活動をしていて、やはり「地域の方とのつながりが持てること」これが防災や災害対策には非常に有効だということに気付き、3年ぐらい前から新たにチームを作ってWAA ReSCueという活動を行っています。

WAAというのは、Work from Anywhere at Anytimeという意味で、「時間と場所を自分で選びながら結果を出していける働き方」です。これを推奨していくと、都心にいても様々な地域に行くようになり、いろんな人たちを知ることができてつながりができます。

その結果いろんな地域に大切な人が増えるので、雨や台風、地震などがあった時に、自分の知っている地域のことがとても心配になるし、何かしたいという気持ちや意識が向くようになります。そこで、レスキューです。もちろん「助ける」という意味もありますが、誰かを助けるためには自分が安全であり良い状態であるというのが先決なので、「自分を助ける」という意味も込めて、レスキューという言葉を足して「WAA ReSCue」。つまりワーケーションして出来たつながりを活用しながら、リモートでもできる支援を平時の時から行おう、というのが「WAA ReSCue」のメインの活動となります。

WAA ReSCueには、どなたでも参加できます。月1,100円の会費がありますが、9名の災害対策を専門とする先生方の講座を録画させていただいたき展開しているので、講座を観ていただくだけでも知識が身につくと思います。ホームページがありますので、ぜひ「WAA ReSCue」検索してみてください。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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