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防災インタビューVol.222

地域・人との繋がりから防災へ

放送月:2024年2月
公開月:2024年6月

島田 由香 氏

一般社団法人 日本ウェルビーイング推進協議会 代表理事
株式会社 YeeY 共同創業者/代表取締役

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

地域と人との繋がり

振り返ってみた時に、自分のやってきたことが少しでも世の中や地域のお役に立てたかもしれないと感じた時にやりがいを改めて感じています。それは能登半島での災害のことにも繋がるのですが、過去2年間石川県能登町で様々な活動をさせていただき、ワーケーションというかたちで訪れることが多かったのですが、私が訪れていると一緒に行きたいと言う人や、あるいは一緒に行こうよと言ってくださる人がいます。また一度体験した後に、再び能登に行こうと思ってくださる方も増えています。「またこの人に会いたい」とか「また行きたい」と、用事があるわけではないけれど寄ってみよう、行ってみようと思える人ができて繋がりができていきます。震災などがあった時にも、「あの人大丈夫かな」「あそこは大丈夫かな」とぱっと浮かんでくるのも繋がりが出来ている人の顔や地域です。

ワーケーションの大事なことの1つでもある「繋がり」が防災・災害の対策にも繋がると感じたので、先にもお話したとおりWAA ReSCueを起ち上げました。

繋がりで実現した迅速な支援活動

能登町の大森町長、そして田代副町長のお二人が、我々の活動を受け入れてくださいますし、様々なアイディアについても前向きに受け止めてくださいます。その関係を築かせていただいていたこともあり、能登半島地震発生後の1月2月に、私や私のチームを介してできた支援に多少繋がっている部分があると思っています。

町長や副町長を含めて、町役場には素晴らしい方がたくさんいます。お名前を紹介しますと、能登の特産物であるイカのかぶり物をかぶってPR活動をされている灰谷さんはいわゆるスーパー公務員で、灰谷さんのお陰で様々な広がりができています。災害対策では、前向きで明るい小川課長。このような素晴らしい町役場の皆さんとの繋がりに加えて、私が本当にいつもお世話になっている、防災や災害対策、WAA ReSCueを一緒にやってくださっている石川淳哉さんや野村昌子さん、一緒にやっているメンバーみんなが一気に連携・連動して、瞬時に判断して結構早く必要なサポートができた部分があるのではないかなと思います。

地域と繋がることが防災や災害対策に必要であり、本当の支援人材になるということの大切さを痛感しました。自分の熱い想いだけではうまくいかない部分もありますし、やはり受け入れてくれたり、受け止めてくれたり、あるいは違う形で翻訳をしてくれるチームがいることで出来ることなので、私はみんなでやるということを大事にしています。

私1人ではできないことがたくさんありますが、 全ての人のアイディアが重なっていった時に掛け算のようになって、大袈裟かもしれませんが、なんでもやれるのではないかと思えます。

学び・繋がることで防災へ

今回お話した自分の体験から、災害対応を各地で広げていけたらいいなと思っています。和歌山県では南海トラフで発生する地震についても想定されていますし、WAA ReSCueでの活動が広がることで、知識を持った人たちが全国各地に増えていくと、まずは自分の身が守れて、「自分の身が守れるから自分の大切な人が守れる」と、こういった人たちが広がっていくことがすごく大事だと思っています。

また、知識を学ぶだけではなく、実際にワーケーションしに行ってそこで繋がりを作ってくるということ。私たちはこれを「防災ワーケーション」という呼び方をしていますが、実は静岡県南伊豆町で実際に防災ワーケーションを展開しています。先にお話しした「和歌山 Well-being Month」の中でも、防災に関して話をするということもやってきていますので広がっていくといいなと思っています。

これらの活動の基軸としているのが、今、私が代表理事を務めている一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会です。可能でしたら、ぜひ一度ホームページを見ていただけると、いろんな理事の方がサポートしてくださっていますので、皆さんも知ってらっしゃる方のお名前とお顔がすぐに見つかると思います。私たちは、この、ウェルビーイングを通じて日本を1つにしたい、さらに日本から世界を1つにしたいと思っています。ぜひ皆さんもメンバーの1人として、思いを寄せていただけたらとても嬉しいです。

いつもお世話になっている方、または久しぶりの方であっても「本当に困った時にはこんな風に助けてくれるんだ」とか「こんなことができるんだ」という新たな力も感じましたので、ぜひ広げていきたいと思っています。

これから1歩、1ミリでも、なにか行動しようと思ってくださる方がいるととても嬉しく思います。その時に「何からやろう」と悩んだら、絶対に損はありませんし、絶対に楽しく正しいことだと思っているので、防災ワーケーションや一次産業ワーケーション、梅収穫ワーケーション、和歌山 Well-being Monthなど、島田がやっていることをちょっと覗いてみようと、これがきっかけで行動に移していただけたら嬉しいなと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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