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防災インタビューVol.223

防災を身近なものに「ソナエルRadio」

放送月:2024年3月
公開月:2025年2月

木村 知世子 氏

一般財団法人日本気象協会 メディア・コンシューマ事業部
FMサルース・FMしながわ「FDK presents ソナエルRadio」パーソナリティ

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

能登半島地震 避難所訪問(旧土田小学校)

2024年2月14日、ふれあい授業の後に旧土田小学校の避難所に行って支援物資を届けてきました。なぜこの避難所に行ったのかと言いますと、志賀中学校の女子生徒の方から、ふれあい授業のお礼に千羽鶴をいただき、その時避難所から通学しているという話を伺いました。その生徒さんが生活している避難所が旧土田小学校で、学校の先生からもお声がけいただき訪問することができました。

ここでは7世帯が生活されていて3家族と単身の方が4名いらっしゃる状態でした。訪問した当時、この地域はまだ断水中のエリアでしたが電気・ガスは使用できるという話でした。トイレは外にトイレカーと仮設トイレが並んでいました。学校内のトイレも使える状態ではありますが、足の悪い方や高齢の方を優先に使用していただいているとのことでした。

この避難所には子供たちもいて、避難所から通学されているというお話と、訪ねるきっかけをいただいた生徒さんのお母さんは会社勤めされていて、発災後は有給で休んでいる状態で来週から出社をされるとお話しされていました。

ひとつ大きな課題として、家が半壊してしまいさらに断水中で、再建をどうするかと家族で決めているところで、地域のコミュニティもあるし、子供を転校させたくないので志賀町から出たくはないとのお話でした。やはり、家が壊れた状態でも大きく引っ越しをするというのは、今以上に生活環境が変わってしまうということもありますし、特に学校を転校するとなると、お友達とも離れてしまうことになります。そのような理由で、簡単に移ることは出来ないのだなと思いました。

私たちが今できる支援

能登半島に滞在している間は金沢に宿泊していました。まだ能登エリアには泊まれる場所がなかったので、金沢を拠点に志賀町、七尾市へと通っていました。私が宿泊したホテルには、二次避難の方がまだまだ沢山いる状況でした。少しお話を伺うこともできて、お声掛けした方は、持病による透析があるので1月3日の早い段階からこのホテルにいるとの話でした。地元の奥能登へ行く際には、バスが出ているので定期的に戻っているそうで、長い期間ホテルに避難している方もいらっしゃるのだということが分かりました。

2月中旬に訪れた時点での様子ですので、状況もどんどん変わってきているとは思いますが、金沢で立ち寄ったお店の方は「1月は本当に人が来なくて、どうなるかと思った」「金沢は既に普通の生活に戻っているので、たくさんの人に来てほしい」と仰っていました。金沢を含めて北陸エリアを訪れるというのも1つ支援の形になるのかなと思います。

また、私たちができる支援の形としては「ふるさと納税」があります。返礼品なしのふるさと納税をするというのも被災地へ直接できる支援の形だと思います。

まだ完全に復旧していないところも多い状態かと思いますが、今ここで私たちができることや応援について、ラジオ番組でも情報を届けていきたいなと思っています。

また、いつ自分自身が災害に遭うか分からないので、普段から得た知識を忘れずに実践していく、ローリングストックも活用していくということが大切です。「普段から便利に、災害時には役に立つ」というすぐできる備えの方法でもありますので、しっかり実践していくということが普段の暮らしの中でできることの第1歩だと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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