消防設備士の人手不足について
消防設備の点検というのは、消防設備士という国家資格を持っている人が行う必要があるのですが、この業界も人手不足という課題があります。消防設備士の資格を持っている方により働いてもらえるよう、消防設備士の資格を持って副業で働くという仕組みを考えました。
消防設備士の資格は、47都道府県どこでも受験することができる国家資格ですが、消火器や火災報知器、スプリンクラー、誘導灯などが正常に稼働しているかどうか点検をします。消防設備士の中でも8種類に資格が分かれています。例えば消火器の点検が出来るのは6類という資格、火災報知器は4類、避難器具なら5類など、点検するものによって分かれています。何か1つでも資格を取っていただけば、他の点検に関しても実施できるような点検資格者という講習で取得できる資格がありますので、まずは何か1つチャレンジしていただければと思います。
マッチングアプリ「ビルメ」
先にお話ししたマッチングアプリ「ビルメ」について簡単にご紹介します。消防設備士の資格を持ったワーカーが6000人程度登録しています。また、消防設備の点検を行う企業が300社ほど登録されています。登録企業が実施する点検について、例えば4人で行う点検に対して人員を2人しか用意できない、あと2人探したいという時にアプリに点検日時を登録して募集をします。すると、募集を見たワーカーの内、対応できる人がクリックすることによってマッチングを行うというものです。ありがたいことに、たくさんの企業様から毎月1000件弱の募集案件を掲載していただいている状況です。
「ビルメ」の開発
IT開発の知識が何もないところからアプリ開発をするということで苦労しました。まずは知識に長けている人と出会うところからスタートしましたが、私自身が大阪出身ということもあり東京での人脈がありませんでした。
開発するアプリは副業支援サービスを目的としているので、開発した後に働いてくれるワーカー、サービスを利用してくれる企業を見つける必要があったので、まずは弊社でスポット的に副業として働いてくれる人を探そうと求人サイトで人材募集の求人を出しました。その求人を見て応募してきてくれた方がたまたまアプリ開発もできる人でした。普段はIT企業で働いているから、副業ではほどよく体を動かしながら働きたいという思いから興味を持ってくれたそうです。その出会いから、自社に来て欲しいと口説いて入社していただきました。
「ビルメ」という名前は、ビルメンテナンス業界の人手不足についての課題を解決していきたいという思いで付けました。私自身がずっと携わっている消防設備もビルメンテナンスの1つの業務ですので、まずはここに特化して解決していきたいという思いがありました。
「ビルメ」は消防設備、火災予防に関して携わることができるものですが、火災予防と防災というのは相関性がありますし、防災に興味がある方も、ぜひ消防設備士として副業してみていただきたいと思っています。消防設備士の資格はテキストと問題集等もありますし、弊社で開設したYouTubeチャンネル「WAVE1 TV」で資格についての解説動画なども公開していますので、ぜひ検索していただきたいです。