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防災インタビューVol.218

近所で助け合う力 ~ご近所 de BOSAI~

放送月:2023年10月
公開月:2024年6月

きたお あきこ 氏

ご近所 de BOSAI 代表

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

歌詞に込めた想い

私たちは、自分のコミュニティが好きという気持ちから、いざという時のために備えてほしいという想いを大事にしています。避難行動を歌にしたことで、先にお話しした中国から日本に移住して来られた方のお子さんは、3週間でソングde BOUSAIの歌を覚えてしまいました。私たち日本の教育では、掛け算九九を3ヶ月で覚えてしまいますが、何度も口ずさむことで自然と覚えられるように、1番から3番まで作りました。

1番の歌詞に込めたのは強い揺れが発生した際の行動についてですが、ポイントは、直下地震で震源地が30キロ以内で近い場合は、緊急地震警報が間に合わないことがあるというところです。何の知らせもなく、突然地震が発生するということを「もう知ってるよ」という歌い出しになります。2番は、まだ揺れるかもしれないので、手袋を身に着け、裸足では危険なのでダメ、災害用トイレの出番だよ、と伝える歌詞にしています。3番は、いよいよ大きな揺れが落ち着いたら、飛び火の警戒もあるので燃えやすいものを家の中に入れようという言葉を入れています。

この歌の中で、実はドアを開けるということが重要です。歌を広めるためには長過ぎてはいけないので3分以内のものにしたかったのですが、近年、文京区でもマンションに住んでいる方が8割になってきたと聞いています。非難する前、1番の安全な場所を玄関にしていただき、みんなで集まって少し玄関ドアを開けるようにして、火災が迫っているのに逃げられないというようなことがないように歌詞に入れたかったのですが、長くなってしまうため、イベントの時に防災クイズとして広めています。

万が一、近くに火を見た際に、どう行動するのかというのは、お子さんがいらっしゃる方、あるいは高齢で動けない方と暮らしている人は、まずは自分の命を守って逃げていただきたいです。地震火災の難しいところは、みんなで逃げてしまうと火が広がってしまうので、協力し合って消していき食い止めるという方法もあります。このように歌の中では伝えきれていない部分について、4番5番と追加していけないかというところが、これからの勉強だと思っています。

津波の被害が多いところでは、津波の歌というものがあり、神戸では絵本にして広めているので、できればタイアップをして、同じリズムを使って、津波バージョン、都市火災バージョンというように作っていただけたらいいなと願っています。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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