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防災インタビューVol.218

近所で助け合う力 ~ご近所 de BOSAI~

放送月:2023年10月
公開月:2024年6月

きたお あきこ 氏

ご近所 de BOSAI 代表

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

手ぬぐいからはじめる防災

メンバーにお寿司屋さんを経営されていた方がいて、たくさん手ぬぐいが余っているから、消防署の隊員の方に応急処置を教えてもらおうと提案がありました。その時に、「手ぬぐいは手で裂くことができる」ということを教えていただきました。その時は、もしもの時に役立つ手ぬぐいという認識でしたが、コロナ禍も経験し、3.11以上の大震災が起こった時のことを考えると、物資がどれだけ入ってくるか分からない、あるいは病院も被災してしまう可能性があるとすると、速乾性や衛生的である点から、手ぬぐいの魅力をみんなで見直して、若い人たちにも日本の伝統の手ぬぐいの良さを、広めていくということで手助けになるのではないかと考え、手ぬぐいからはじめる防災という活動を始めています。

私自身、去年の夏頃から手ぬぐいを持つようになりました。持ち歩くことによって助かっていることは、外食時に簡易的なエプロンのように首にかけると服が汚れないということです。また、ハンカチを忘れた際にも代用することができます。

大地震が起こると東日本大震災の時とは違い、子供たちが避難所や体育館などで3日から5日程度両親の迎えを待つことがあるかもしれません。そういう時に手拭いを持っていれば、自分の体を拭くのに使ったり、手ぬぐいを裂いて友達の傷を手当したり、紐状にしてみんなでリンボーダンスやしっぽ取りゲームをやるなど、いろんな使い方ができます。

小学校の教育などで子供の時から手ぬぐいを使って、これで何ができるかなと使い方を考えたり、古くなった手ぬぐいを掃除に使うなど使い尽くすところまで学ぶ機会が出来るといいなと思っています。

安価な手ぬぐいはハサミで切れ目を入れないと裂けませんが、目が詰まった注染染めのようなものは手で裂くことができます。なかなか高価なものですので、学校の記念行事やお客様に配布する記念品などで手ぬぐいを活用していただき、多くの方に手ぬぐいと防災の関わり方を知っていただけたらなと願っています。

最近は手ぬぐいを目にしたり手にしたりする機会がないので、特徴や利便性を忘れられがちになっていますが、落語家の持ち方でもある曼荼羅(まんだら)折りが多面的に使えておすすめです。Youtubeでもたたみ方を紹介していますので、ぜひご覧ください。

繋がっていく行動

ボランティアを50歳で始めましたが、勉強をすると、繋がるということが備えることになるし、繋がることが私たちを発展させてさらに勉強することができるということで、文京区の社会福祉協議会が主催している大きなボランティア祭りがあり、私たちも毎年参加するようにしています。今では「文京つながるメッセ」というイベントとして開催されていますが、参加団体みんなが自分の得意なことを披露するというようなお祭りです。このような防災イベントがあったらいいなと活動から10年目を迎えて思っているところです。

ご近所de BOUSAIとしては、国民共済コープ地域貢献助成をいただき、ソングde BOUSAIに手話ダンスをつけました。ダンスを披露するために、ステージがあるところで防災のお祭りをしたいと文京区の防災課の方に何度も相談して、夏に開催することができ、小さな子供たちや、汐見小学校のミュージカル部のみなさん、第八中学校のダンス部のみなさんに披露していただきました。今後、文京区にあるシニアの手話ダンスグループの方からも、曲のテンポを遅くして踊っていただけると聞いています。

ご近所de BOUSAIのYoutubeチャンネルで、手話ダンサーのぃのっちさんに踊っていただいた動画を公開しています。手話の解説も作っていただきましたので、ぜひご覧ください。歌詞の中に出てくる「文京区」という部分をそれぞれの学校名や、まちの名前に変えていただいて、自分たちのまちやコミュニティを自分たちで守り育てていくためのきっかけになることを願っています。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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