能登半島地震 避難所訪問(志賀町地域交流センター)
2024年2月13日に避難所となっている志賀町の地域交流センターを訪問しました。ここでは、FDK様のアルカリ乾電池 プレミアムSの単三・単四サイズを支援物資としてお渡ししてきました。この地域交流センターの2階には金沢大学の志賀町オフィスがあり、現地の方にご案内いただくことができました。
当時、地域交流センターのライフラインの状況としては、電気・ガス・水は復旧していました。トイレも使えている状況です。この地域交流センターは1階と2階で20人ほどが避難されていました。高齢者の方が中心に避難されていて、車椅子の方やデイケアに通われている方などもいらっしゃいました。基本的にはご家族で過ごされていて、単身の方はいませんでした。訪問した日は炊き出しが来ていてメニューは親子丼でした。皆さんはあったかい食事が嬉しいと仰っていました。
炊き出しは週1、2回来るとのことで、朝はパンと野菜ジュース、夜はお弁当で、カップ麺などもありますが、そういうものはあまり食べていないというお話しでした。お菓子や差し入れの果物、お味噌汁やスープなど、食べるものは一通りあるという印象でした。車がある人がほとんどでしたので、必要なものはそれぞれで買い物に出かけるということもおっしゃっていました。
ただ、お弁当の内容やメニューのバリエーションがそこまで多くなく、大体決まった内容のものが多いということで、栄養士さんの指導も入っているようですが、栄養バランスなどについてはちょっと不安に感じました。
志賀町には愛知県の職員さんが行政支援で来ていたのでお話を伺うことができました。断水状態が続いているところが多いため、ライフラインが整えば避難所生活を終わらせられる方が多いことと、罹災証明の発行に時間がかかっていて、住宅の再建に向けて発行を待っているために避難所から出るのに時間がかかっている方もいらっしゃるとのことでした。行政支援は2月いっぱいで終了するため、3月時点では避難所も集約されて、NPO団体の方などが運営に参加されている状況になっているのだと思います。
地域交流センターに関しては、団欒スペースもありましたし、寝るところもしっかり仕分けされていて、広々とした場所ではありますが、やはり娯楽の必要性というのを感じました。施設自体はとてもしっかりした作りで、暖房もしっかり入っていて暖かかったのですが、避難生活が長期化すると施設の中でどう過ごしていくか、過ごす時間に何か楽しみがないと心の負担が大きくなってくるなというのを感じました。
避難生活の長期化とともに娯楽の必要性(QOL)
今回の避難所訪問で娯楽の必要性を強く感じました。訪問した地域交流センターには、NPOの方からいただいた手作りのオセロや脳トレの計算シートなどがありました。いろいろなところから支援は受けられている状況ではあっても、楽しい時間をどう作っていくかというところが、1つ課題を突きつけられたような気がします。
そこで、復旧から復興へ向かう中で楽しい時間を作るというところに個人的に携わっていきたいなと思いました。
音楽を届けるというのも1つのアイディアですし、eスポーツなどのみんなで参加して楽しめるゲームを企画してみるとか、防災ラジオ番組として何かイベント企画をするということも出来るのかな、と考えています。まずはできることから、地域の楽しみや楽しさを感じられる時間を作ることをやっていきたいなと思っています。