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防災インタビューVol.225

人命を守る車止め~抑止から阻止へ~

放送月:2024年5月
公開月:2024年10月

奥田 浩也 氏

帝金株式会社
代表取締役社長

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

プロフィール

帝金株式会社 代表取締役社長の奥田浩也と申します。事業内容は、まちの中にある車止めポール、ボラードやバリカーという製品の製造販売を行っています。バリカーとは、昭和40年代の初め頃に私共が開発した地中に収納できる車止めで、おそらく世界で初めて開発した商品です。車が出入りする時は地中の中に収めて、侵入を防ぐ際には地中から引き出して車止めの役割をするというものです。

このバリカーという名前はバリケードとカー(車)を組み合わせた造語で、創業者の大塚幸三が命名した商品名です。今では何処でも目にするバリカー上下式(地中から出没する車止め)ですが、高度成長期・モータリゼーションのまっただ中、瞬く間に全国へ普及していきました。

私は防災のプロではありませんが、やはり車止めというネーミングでもあるように交通事故などを防ぐため、車両を止めて歩行者など人の命を守る商品という兼ね合いで今回お話をさせていただきます。

取り扱い製品

バリカー上下式が開発された昭和40年代初めは、ちょうど車社会になってきた時代でした。当初は手動で上げることがメインでしたので、戸建住宅でも駐車トラブルの対策として設置されているところが多々あります。海外ではテロ対策にも活用されていて、とても大きく重さがあるものなので自動で上げ下げする商品が出てきています。

バリカーの他にも、歩車道を分離する防護柵や景観製品を取り扱っています。景観製品はベンチやオブジェなど、横浜では山下公園や海の見える丘公園などのバラを這わせることができるゲートなども製作させていただきました。

東京オリンピック・パラリンピック

東京オリンピック・パラリンピックの開催予定5年前の2015年に、英国のハイセキュリティボラードの最大手「ATGアクセス社」から日本の代理店になってほしいと提案を受け、戦略的パートナーとして業務提携契約を締結しました。

日本では、テロ対策の需要があまりありませんが、海外では群衆にトラックなどが突入するような無差別テロなどがあり、2016年にはニース、2017年にはバルセロナなどでも無差別テロが起こりました。東京オリンピック・パラリンピック開催のこの機会に、競技施設や周辺の民間施設などに多数ご採用いただき、テロ対策用の高強度な車止めを設置しました。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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