店舗前での設置例
昨今、店舗前でのブレーキとアクセルの踏み間違い事故というのがマスコミ等で多く取り上げられています。ハイパーボラードは公共の交差点に設置されることが多かったのですが、今では店舗前に設置いただいているところがかなり多くなっています。
このハイパーボラードは様々な種類があるのですが、1本で時速40キロの普通乗用車(1トンクラス)を止めることができる性能を持った車止めです。通常は高さ85センチ、直径10センチのものですが、よく店舗前に設置されているものは、直径が7センチ5ミリ程度、幅が1メーター、高さが70センチぐらいのコの字型の二本足の車止めです。先ほど申したような1本の商品よりも支柱径が細いのですが、二本足なのでそれなりに強度があるという商品です。
今までも抑止のための商品も多く店舗前に設置されていました。自動車が停まっている状態からの発進をゼロ発進というのですが、ブレーキとアクセルを踏み間違えて発進してしまうのを抑止します。停まっている状態からであれば、車止めまでの距離が大きくなければスピードもそこまで出ません。しかし近年店舗前で問題になっているのは、駐車場に駐車しようと走っている状態からブレーキとアクセルを踏み間違えてしまうということです。この場合は、加速がついているので、時速40キロは出ている状態の車を止めるということを主眼に置いた商品が必要となり、弊社のハイパーボラードを設置していただいています。「早速設置したハイパーボラードが機能した」とか、「施工性が良く短期間で設置できた」などの喜びの声を多数いただき、この商品を開発してよかったなと思っております。
「事前の対策」の必要性
ハイパーボラードは、固定式、脱着式の2種類のものがあり、緊急車両が通らないといけない場所などには脱着式の商品をつけるということになります。
海外では電動のものが多く取り入れられています。例えば、先にお話ししたイギリスのATGアクセス社を見学させていただいた際にマンチェスターを訪問しましたが、サッカースタジアムにハイパーボラードよりもひと回り大きいボラード、車止めが設置されていました。海外では、建物の周りにひっきりなしに設置されていることが特徴です。
日本も徐々に増えてきてはいますが、車両暴走テロなどが起こる機会が少なく、危機管理意識がまだまだ薄いと感じています。日本でも、Jリーグやプロ野球もありますので、球場やサッカースタジアムなどの人が集まる場所で車両暴走テロが起こると怖いなと思っています。もちろん、そのようなテロが起こらないに越したことはないのですが、起こる前に対策をするというのも1つの考え方ではないかと、「あったら良かったな」ではなく、「やっていて良かったな」と思える対策ができればいいのかなと個人的には思います。