防火管理AI診断
弊社では火災予防と防災をセットにして事業として提案しているのですが、「防火管理AI診断」というサービスを展開しています。この「防火管理AI診断」は消防設備点検後に作成された点検報告書を読み取って、建物の防火対策の状況をスコアリングした診断書を発行するサービスです。点検報告書は何十枚にも渡っていて、とても分厚く読むのも大変です。読んだとしても自分の建物の問題が可視化出来ず分かりにくいものになっています。このサービスでは防火対策力をスコア化し、具体的にどんな対策が必要なのか分かりやすい診断書を作成しています。
無料診断と有料診断の2種類あるのですが、有料診断では防火だけではなく防災の情報を含めてより安心・安全なご提案をしています。
法律を超えた安心・安全の価値提供
我々は、火災予防の分野で消防設備をはじめ、様々な火災予防の安心・安全の向上に向けた提案をしてきました。その中で、火災事故を起こしてしまったホテルのオーナー様から「消防法で決められた法定点検も設備設置のルールも全て守ってきた。しっかり守っていたのにも関わらず火災事故が起きてしまった。これ以上どうしたらいいんだ」というご相談がありました。近年では、リチウムイオンバッテリーからの爆発火災など、進化した現代ならではの課題が多くありますが、ご相談いただいたホテルでの火災もそのような形のものでした。
法律というのは、最低限これだけはやっておこうというものだと考えていますので、それよりも安全性を担保するようなご提案をさせていただき、本当に喜んでいただきました。
ご提案に向け専門チームを作り、現地調査をさせていただきましたが、これは社会にとって価値のあることではないかと感じました。そこから、建物のオーナー様にとっては、危機が訪れた時に対応できる対策などを強くして、安心・安全を高めていく必要がありますので、防災も含めての安心・安全の価値提供を我々がやっていくべきではないかと考えました。これが「防火管理AI診断」のサービスを開発したきっかけです。
建物ごとに提案する防災対策が変わります。そして、それに対する訓練の内容も変わりますので一概には言えないのですが、非常食や防災ソリューション、それぞれこのような物を置きましょう、訓練についてはこんな内容で行いましょう等、建物ごとにクオリティ別で、予算等に応じた具体的なご提案をしています。
2025年10月3日金曜日に東京の虎ノ門にあるニッショーホールというところで「消防設備サミット2025」というイベントが開催されます。このイベントは、消防設備士の方々が、これから消防法で変化する法改正の内容を理解したり、昨今話題になっているDX化によってどのように消防設備士の働き方が変わるのかなどについて学べるイベントです。
私自身も企画運営に関わっているのですが、今回ご紹介したアプリ「ビルメ」の内容を展示コーナーでも紹介していますし、消防設備士の仕事の一部を閲覧できるような展示等も行っています。