全国のケーブルテレビが独自に制作する「ふるさと発」の優れた番組を表彰する
「日本ケーブルテレビ大賞 番組アワード」。今年で第43回目を迎えました。
数ある受賞作品からピックアップして1月~3月にかけて【地デジ10ch】でお届けします!!

【12月の放送予定】

グランプリ総務大臣賞受賞作品
ながさき原爆記録全集~アメリカ戦略爆撃調査団編総集編~
12/3(日)18:30~19:30


原子爆弾が投下されてから45日後、
昭和20年9月23日から2か月に渡って長崎を撮影したカラーフィルム映像がある。
通称、海兵隊フィルムと呼ばれる映像で、未編集の合計5時間30分のカラー映像だ。
しかし、その映像はニュースなどで一部が使用されるだけで、全編が紹介されることはなかった。
映像には廃墟と化した長崎の街の様子や人々が復興に向けて動き始めている様子が鮮明に映し出れ、
カラーで見る被爆地の臨場感は計り知れないものがある。
この映像を詳しい解説付きで見せることが出来ないだろうか…。
それはケーブルテレビにしか出来ない放送かもしれない。そんな思いで制作、放送を続けた。
番組の反響は大きく2016年4月からは、
「ながさき原爆記録全集」の第2弾の制作放送制作を開始した。
視聴者からの反応も多く寄せられた。「ながさき原爆記録全集」は、今も放送を続けている。
制作:(株)長崎ケーブルメディア(長崎県)

準グランプリ受賞作品
病院は何処へ 地域医療を考える
12/10(日)18:30~19:20

へき地医療を担ってきた公的病院が老朽化のため移転新築を計画していることがわかった。
過疎化が進む現地では黒字が見込めないとして建て替えはせず、
伊万里市中心部か隣県の松浦市へ移転するという。
伊万里市は公的病院の流出を防ごうと市内移転を推進するが、
医師会は医療圏内で統合したばかりの自治体病院と競合するとして猛反対。
一方、救急告示病院のない長崎県松浦市も誘致を表明、
事実上の誘致合戦に発展した。しかしこの移転は、
国が進める地域医療構想に逆行する様々な問題をはらんでいた。
専門家や関係者の意見を聞きながら、過剰病床、救急救命、医師・財源不足など、
地域医療の課題を考察する。
制作:伊万里ケーブルテレビジョン(株)(兵庫県)

コンペティション部門 奨励賞受賞作品
幸福のカタチ ~子育て世帯 移住幸福度日本一福井で暮らす~
12/17(日)18:30~19:00

番組では、丹南地域で、“幸福のカタチとは?”“女性が輝く社会とは何か” を探訪し、
ヒントを国連女性問題の第一人者アンワルル K チャウドリー国連大使にレポート。
国連NY本部ハイレベルフォーラムやUNWOMAN、UNFPAなど関係機関にて報告を行う。
番組を掘り下げるファシリテーターに、国連の友アジアパシフィックと提携している、
歌手で女優の大場久美子さんと、早見優さんを起用。進行役のモデレーターには、
小松田有理が担当。毎回二人の女性が地域のデータを元に地域で輝く様々な人に出会い、
協働・持続可能な社会発展への考え方や施策、道筋などを探求しそのヒントを探って行く。今回応募した番組は、「夢を追いものづくりのまちに移住~子育て世帯 移住幸福度日本一福井で暮らす~」と題し、打刃物職人としての道を歩みはじめた山本直さんに、移住へのきっかけや、
職人としての想い地域の人との関わりについて話を聞いた。そのほかの回では「健康長寿・生きがい」「福井の教育」「ものづくり」「女性の起業」などをテーマにした番組を制作した。
制作:丹南ケーブルテレビ(株)(福井県)

コンペティション部門 優秀賞受賞作品
ケーブルテレビ品川開局20周年記念特別番組「品川に生きる」
12/24(日)18:30~19:15

品川で生まれ品川で育ち品川で働く、「人」をテーマにそれぞれの分野、領域で活躍し、
品川の活力源となっている「人」にスポットをあて、
そこで脈打つそれぞれの生きる力を通じて品川のまちの魅力を伝える。
今回は、それぞれの領域で、あるいは築いた世界観の中で生き、
活動する4人の「人」にスポットを当てた。それぞれ歩んできた道のりや、
生きることへの想いを語り、変わるもの変わらずにあるものを、
品川の街並み、人、風景をリンクさせながら、息づかいや情熱、魂の軌跡を映像で伝える。
制作側が拘った点として、地域の皆さん見る人に勇気や元気、
忘れかけていた日本人の心を届けることで、励みになって欲しい、
生きることは、楽しいことばかりでない、番組を見ることで少しでも将来の生方、
人生の価値を計る自分流のものさしをみつける機会のひとつになれたら、
そして、お子様(ご家族)若者世代に対し良い影響を与えたい、そういう思いで制作に向かった。
また、開局20周年特別記念特別番組として、全社一丸となり、
営業活動により協賛企業団体は地元を中心に30社を超え地域と一緒になって番組をつくり、
制作費をペイしながらも、地元の皆様と感動を共有する機会となった。
制作:(株)ケーブルテレビ品川(東京都)

コミニュティ部門 奨励賞受賞作品
世間遺産 ~美浜町古布 後編~
12/24(日)19:13~19:30

誰の心にもある「大切なもの」、
「未来に残したいもの」をこの番組では『世間遺産』とよんでいます。
毎月放送エリア内の1つの地域をリポーターが散策し、
出会った人たちの『世間遺産』をご紹介しています。
平成24年3月から始まったこの番組は、
地域の人たちからお伺いした『世間遺産』の数は400近くになりました。
この回は、視聴者の方からの「戦争がもたらした地域の悲劇を『世間遺産』として取り上げてほしい。」
というご依頼に答える形となりました。地域の悲劇とは、
太平洋戦争開戦に向けて海軍航空隊が設置されることになり、
地区ごと別の場所へと移転を迫られた愛知県美浜町古布地区の出来事です…。
この番組は、街を散策しながら偶然出会った人の『世間遺産』をお伺いするのが基本コンセプトでありますが、
「風化させてはいけない地域の出来事」として取り上げることを決め、
当時のことを知る古布地区の人たちから話しを伺いました。
制作:知多半島ケーブルネットワーク(株)(愛知県)

コミュニティ部門 優秀賞受賞作品
防災特番 あの日からの私たち~船橋・習志野・八千代~
12/31(日)18:30~19:25

2011年3月11日の記憶はそれぞれにある。何を感じ、考え、どうしたのか?
番組では「命を守るために」「帰宅困難に備えよう」
「生活のベースを確保しよう」「地域とつながろう」「情報収集」の5つのテーマをベースに、
『あの日』を振り返りながら東日本大震災を教訓に進められている各自治体や各団体の備えの取り組みを紹介。
保育所では『あの日』、何人もの子ども達の迎えが来られずにいた。
そして、先生達は泊まりで子ども達をあずかる事を決断。食事は? 寝床は? 親との連絡は? ・・・。
『あの日』気がついた多くの事。
それは今の備えに活かされていた。行政も『あの日』を教訓として備蓄倉庫や災害時の体制など様々な備えを進めている。
また、近所付き合いが希薄といわれているマンションでも災害時に共助を可能とする備えが進んでいた。
それを可能とする“人とのつながり”。
残念ながら「あの日」は、また、やって来る。
『今』だから備えられる事例を盛り込みながら、あの日からの私たちを紹介する。
制作:(株)ジェイコム船橋習志野(千葉県)