障がいの有無にかかわらずアートをみんなで楽しもう!

横浜市では芸術分野でもノーマライゼーション(障がいの有無にかかわらず誰もが等しく生活できる社会実現)に取り組んでいます。
その一環として、横浜市民ギャラリーあざみ野では、視覚に障がいのある人とない人が一緒にアート作品や写真を鑑賞するイベントを企画展の関連イベントとして開催しています。
学芸員が展覧会の説明をした後、参加者たちがグループとなって自由に作品を鑑賞します。晴眼者が作品について説明をし、視覚障がいのある人が質問して、お互いに意見を述べあいます。考えていることを全て言葉に置き換えること、他の人の意見や思いをくみ取ることなどを通して、作品を「心」で感じることができる機会となります。
次回の鑑賞会は、以下の日程で開催が予定されています。

アートなピクニック-視覚に障がいがある人とない人が共に楽しむ鑑賞会
2月6日(土)10:00-12:30
無料 ※要事前申込(定員に達しない場合は締切日以降でも応募可能、先着順で電話受付)
対象:視覚に障がいのある人/視覚に障がいのない人
横浜市民ギャラリーあざみ野(横浜市青葉区あざみ野南1-17-3アートフォーラムあざみ野内)
045-910-5656

 

また、「横浜能楽堂」でもノーマライゼーションの取り組みをとして、平成12年から「バリアフリー能」を開催しています。解説時の手話通訳、点字パンフレット、副音声のほか、事前の施設見学会、市内の障がい者団体からのフィードバック、公演終了後の意見交換などを実施しています。今回その試みが評価され、平成27年度のバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰の「内閣府特命担当大臣表彰優良賞」を受賞しました。

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今年は特に、聴覚障がいの方を対象とした字幕配信用のメガネ型ウェアラブル端末を、座席限定ではなく客席全体で試行することになっています。(端末は限定20台、予約制)
この試みは、昨年まで客席後方に限定していた字幕席を利用した聴覚障がいの方の「演者の口の動きを近くで見たい」という意見から生まれました。次回の「バリアフリー能」は、以下の日程で開催されます。

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※メガネ型ウェアラブル端末による字幕イメージ

■横浜能楽堂普及公演「バリアフリー能」
3月19日(土)14:00
全席指定 S席4,000円、A席3,500円、B席3,000円
※介助者は1名まで無料
横浜能楽堂(横浜市西区紅葉ヶ丘27-2)
045-263-3055