昔ながらの節分 次大夫堀公園民家園で豆まき 

江戸時代の古民家を移築復元して公開している世田谷区立次大夫堀公園民家園で2月3日、節分の豆まきが行われました。
地域に伝わる風習を知ってもらうため、節分の飾り付けや解説会もあわせて行い、集まった親子連れや地域のお年寄りなど約60人が、昔ながらの豆まきを体験しました。

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この日、次大夫堀公園民家園では朝から、鰯の頭を焼き、庭木の柊から剪定した枝葉と一緒に戸口に刺すなどの飾付けが行われました。
午後は、集まった親子連れや地域のお年寄りなどの来園者に向けて節分の解説会が行われ、節分の風習の成り立ちから、世田谷区内の地域ごとで異なる豆まきの掛け声などが説明され、来園者はその話に聞き入っている様子でした。

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豆まきは、旧加藤家住宅主屋(世田谷区指定有形文化財)から始まり、各主屋の神棚、仏壇、恵比寿大黒、荒神、各部屋、玄関の順に行われ、「鬼は外!福は内!」と賑やかな声が農村風景の中に響きました。そして、最後には今年1年の無事を願って、自分の年の数だけ豆を食べ、お茶の中に豆を入れた「福茶」を味わいました。
初めて参加した親子は、「節分の意味や風習を詳しく知ることができてよかった。帰ったら早速自宅でも地域の風習にならった豆まきを実践して、福を呼び込みたい。」と話していました。