18歳の選挙権は目前!目黒高等学校で選挙出前授業を実施しました!

3月22日、都立目黒高等学校で目黒区選挙管理委員会による「選挙出前授業」が開催されました。
目黒区選挙管理委員会では、選挙権年齢が「満20歳以上」から「満18歳以上」に引き下げられる公職選挙法の改正を受け、新たに選挙権を得る世代の政治参加意識の向上に取り組んでいくため、今年度、新たに目黒区内の高校で選挙の出前授業を実施しました。
昨年9月から今年1月までに目黒区内都立高校2校、私立高校1校で実績を重ねており、今回は過去の授業以上に充実させた内容で、目黒区選挙管理委員会とNPO法人ユースクリエイトが協力し、同校2年生(279名)を対象に2時限連続100分を使用して選挙出前授業を行いました。

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体育館に生徒が集まると、目黒区の選挙管理委員会職員が「選挙のはなし」を行いました。
18歳選挙権の概要と投票の流れ・方法、選挙運動などをスライドショーを用いながら説明し、時おり選挙クイズなどで生徒とやり取りをしながら授業を進めていきました。
続く立会演説会では、「祐天寺区議会議員選挙」と称された選挙の候補者3名による演説が行われました。
目黒区内高等学校での模擬の立会演説会は今回初めての試みでしたが、3月16日に事前学習として、異なる主義・主張を掲載した選挙公報を読み、自分はどのような基準を元に投票先を選ぶのかを学んだ生徒たちは、真剣な表情で演説に耳を傾け、心に決めていた候補者が本当に投票したい人物であるか見極めている様子でした。

その後、入場整理券や本物と同じ特殊コーティングがされた投票用紙、記載台、投票箱等本物の投票機材を使用して実際の投票所さながらの雰囲気のなか投票を行いました。「票はこの箱に入れればいいのかな?」と初めての環境に戸惑っている様子も見られましたが、選管職員による、計数機等を使用して開票作業を行うところまで学ぶことで、授業で学んだ選挙の流れを目の当たりにし理解を深めていきました。

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続いて、NPO法人ユースクリエイト代表の原田謙介氏を講師に、ディスカッションが行われました。
「何を考えて、誰に投票しましたか?」と原田氏に問われると、生徒たちからは「最初は介護のことを話していた古沢さんに決めていましたが、実際に演説を聞いたら、鳥山さんの方が具体的な政策がたくさんあったので変えました。」という意見や「私にとって初めての選挙なので、経験のある現職の鳥山さんに初めから決めていました。」などという声が聞かれ、同じ授業を受けている生徒同士でも思考の過程が異なることを学ぶとともに、高齢者や小さな子供を持つ親など自分とは異なる立場になると、意見はどう変化するのかを学習していました。
原田氏は「この授業でそれぞれが違う意見を持っていることが分かってもらえましたか。自分の意見は言わなければ伝わらず、また言わねばならない時があります。しかし主張した意見が必ず通るわけではありません。選挙は様々な立場や考えがある中で一つの結論を出すものなので、今日学んだようにぜひ他の人の立場でも考えてみてください。今年は若い人と政治の関係が変わる大きな年でみなさんに注目が集まっています。今日のことを頭の片隅で良いので覚えておいてください。」と生徒たちに語り、授業の振りかえりを行ったところで授業は終了となりました。

目黒区選挙管理委員会が行う選挙出前授業は、新有権者になる生徒たちに、自分の力で候補者を分析し投票先を決め、本物の投票環境で投票体験を行なってもらうことで、今夏の初めての投票の際に戸惑わず自信をもって投票できるよう手助けをすると共に、主権者としての自覚を喚起して、投票参加に繋がることを目的としています。

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イベント当日の模様を、「地モトTVおかえり!TOKYO」 にて放送します。
3月30日(水)放送の予定です。
午前7:00~、午後7:00~、午後10:00~
是非ご覧ください!