二子玉川公園で『コーヒー豆かす』を使った堆肥づくり

二子玉川公園は、二子玉川駅周辺の賑わいのある街に、多摩川のみずや国分寺崖線のみどりの眺望が楽しめる公園として、平成25年4月に開園し、“区民参加の公園づくり”をコンセプトとしている公園です。

開園前の平成24年9月には、公園の予定地のうち約350㎡にタブノキやスダジイなど1,400本が植樹され、開園以降は、区民ボランティア「二子玉川公園サポーター」による、みどりの維持管理や子どもの見守り、園内の見回りなどの活動が行われています。

また、園内には、公募により選ばれたスターバックス コーヒー 二子玉川公園店が出店していて、従業員が清掃活動に参加するなど公園の維持管理の活動をともに行っています。

今回、新しい取組みとして、区民ボランティア「二子玉川公園サポーター」と園内に店舗を構える「スターバックス コーヒー 二子玉川公園店」、近隣の園芸店を運営する園芸培養土メーカー「プロトリーフ」の協働で行われる、“コーヒー豆かすを使った堆肥づくり”が始められました。

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この取組みは、「世田谷区」、「二子玉川公園サポーター」と「スターバックス コーヒー 二子玉川公園店」が、定期的な協議を行う中で、資源循環の取組みの一つとして、コーヒー豆かすを使った堆肥の作成について検討されてきました。
コーヒー豆は、堆肥化により土壌病害の防止や高い土壌改良効果が認められているとの理由からです。

いままで、適切な堆肥化へのノウハウがなく実現に至らずにきていたところ、環境創造企業として資源再生の意識が高い「プロトリーフ」から二子玉川公園の維持管理活動に協力したい旨の申し出があり、同社のノウハウを活用することで、4者協働による堆肥づくりの取組みが実現することとなりました。

11月17日は堆肥づくり初日となり、「スターバックスコーヒー二子玉川公園店」から出たコーヒー豆のかす15kgが用意されました。「プロトリーフ社」の社員からレクチャーされたコーヒー豆かすを堆肥に用いる場合の注意点や要領に沿って、公園サポーターを中心に腐葉土などの材料に混ぜ込む作業を行が行われました。

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作業に参加した公園サポーターの男性は、「堆肥の状態は出来上がってみないと分からないけど、いずれは、区民にプランターを持ってきてもらって堆肥と苗などを分けることができたらと思っています。」と感想を話していました。

作成した堆肥は、この後も定期的に切り返し等の作業が行われる予定で、熟成を経て平成29年春頃の花壇植え替えから使用を予定しているとのことです。