区産の新鮮なたけのこを味わおう!『たけのこ堀り体験』

■スコップ・シャベルを使って少しずつたけのこを掘りおこす


4月15日、東京23区唯一の渓谷「等々力渓谷」内にある、世田谷区立等々力渓谷公園の竹林で、区内に住む小学生とその保護者107人が参加し、たけのこ掘り体験が行われました。

この催しは、自分たちの身近に豊かな自然があることを感じ、自然保護や地域の関わりの大切さに目を向けてもらうおうと、等々力渓谷保存会と世田谷区が主催しているもので、今回で13回目となります。

崖地すぐそばの一角にある竹林でできる「たけのこ堀り体験」は、毎年人気が高く、区内各地から多くの応募があります。ことしも例年どおり参加を希望する人が多く、抽選倍率が3倍となりました。

当日は、主催者から「等々力渓谷の自然に触れながら、たけのこ掘りを思う存分楽しんでください。」と話があった後、参加者は普段は入ることができない竹林に意気揚々と足を踏み入れていきました。

たけのこは、地面に少し頭を出しているもの、10cmほど顔が出るくらいに育っているものなど様々で、お目当てのたけのこをみつけると、参加者は、スコップやシャベルなどで一生懸命に掘っていきました。

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母親と参加した男の子は、やっとの思いでたけのこを掘りおこすと、「やったー!」と歓声を上げ、自分で掘ったたけのこを手に取り大満足の様子でした。

収穫後は、子どもたちは、公園管理事務所の職員に教わりながら竹とんぼづくりに挑戦し、大人たちは、たけのこの調理方法について等々力渓谷保存会からコツなどを学び、包丁の入れ方などに熱心に耳を傾け、最後は、皆、区内産の新鮮なたけのこで作った味噌汁や等々力渓谷保存会が用意した若竹煮などを試食し、暖かくなってきた春の一日を「竹」三昧で楽しんでいました。

竹三昧を満喫した親子は帰り際に、掘り出したたけのこを抱えて「新鮮なたけのこで、たけのこのお刺身をつくろうね!」と、興奮覚めやらぬ様子で話していました。