ハゼを捕まえたよ!~目黒川でいきもの調査~

■一生懸命、魚を追い込んでいる様子


目黒川船入場で、5月28日、毎年恒例の「いきもの発見隊」が行われ、参加者たちは目黒川の自然に接する貴重な機会を楽しみました。

この取組みは、親子連れを中心とした区民が普段立ち入れない目黒川に入り、川にいるいきものたちに直接触れることで、身近な自然に対する興味・理解を深めてもらうことを目的に、平成9年度から開始されました。

自分たちが捕まえた生きものや川の話、自然の話を専門の講師から聞き、身近な自然を再発見する良い機会となっていると毎年好評の人気のイベントです。

21年目を迎えた今年は、区内の親子連れやグループ102名が参加しました。

初めに、講師の魚類研究家・君塚芳輝さんから「魚を捕まえようとして網で追いかけてもなかなか捕まりません。岩と岩の間に網を置いておき、周りから追い込むようにします。」との説明や注意を受けた後、参加者は思い思いに魚のいそうなポイントに向かっていきました。

最初に川に入った第1班は、開始から5分後に「魚を捕まえたよ!」との声が上がり、駆け寄ってみると、まずまずの大きさの「ハゼ」が網に入っていました。

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■ハゼを捕まえたよ!
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■いきもの発見隊 会場の様子
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■教わったとおり、岩と岩の間でじっと待ちます

当日の目黒川の様子は、やや水量が多く、あちらこちらで魚影が見られるものの、簡単には捕まえられず、親子で一生懸命に川の中のいきものを探していました。

川からあがった参加者たちは、自然環境の話、目黒川の水の透明度の話などを聞き、生き物に関するさまざまな質問をするなど、身近な自然を再確認している様子でした。

また、発見隊スタッフが投網で捕獲した、アユ、ボラ、マハゼなどの観察会が行われました。

今回のいきもの発見隊で捕まえた種類は12種類で、最も数が多かったのは「スミウキゴリ」でした。
なお、捕った生きものは、調査終了後、目黒川へ帰されました。

かつては水質汚濁がひどかった目黒川が、平成7年以降東京都によって高度な清流処理が行われた水が流されるようになると水質が格段に改善されて、東京湾からアユやハゼなどの魚が上ってくるなど、現在は多くの種類の魚が観察されています。