■見事、火点に命中!!
目黒区立第十中学校で、「第32回小型消防ポンプ操法演技発表会」が、6月11日に行われました。
目黒区では震災対策の一環として、災害時に「自分たちの街は、自分たちで守る」という共助理念のもと、区が各地域の防災区民組織に小型消防ポンプを配備しています。
今回の、小型消防ポンプ操法演技発表会は、地域の人たちが、小型消防ポンプを用いて災害時の火災被害を最小限に抑えるため、小型消防ポンプの基本操法の向上と普及を図ることを目的として行われました。
発表会に出場した隊員は、この小型消防ポンプ演技発表会に向け、仕事が終わった後や休みの日など、貴重な時間を割いて日ごろから訓練を重ねてきました。
■大塚山町会防災隊の訓練(前日の夜間)
演技発表会の前日は、大塚山町会防災隊による、仕上げとなる操法訓練が行われました。
訓練場所には比較的交通量の少ない区道上が使用され、夜間の訓練を安全に行うため、投光器の設置や交通誘導など多くの町会役員がサポートを行っており、「自分たちの街は、自分たちで守る」の意気込みを感じることができました。
■出番を待つD級ポンプ
発表会当日は、小型消防ポンプはC級(6人編成)とD級(3人編成)の部があり、C級は5組計30人、D級は35組計105人が出場しました。また、区内の各町会・自治会や来賓など約800人が応援に駆けつけ、発表会は大いに盛り上がりました。
各隊の操法演技に先立って、主催者を代表して青木英二目黒区長から、「昨年の糸魚川大規模火災では1カ所の火元から147棟が延焼しました。また、首都直下型地震での被害想定は、27カ所から火災が発生し11,000棟以上が焼失するとされています。初期消火によっていかに出火を減らすかが重要です。地域の皆さんとともに安全・安心への取り組みを進めていきたいと思います。」との挨拶がありました。
操法演技の審査を行う目黒消防署からは、「この操法演技発表会では、安全で確実な動作について審査します。速さを競うものではありません。」と審査のポイントが説明されました。
発表会は、D級ポンプの部は3隊同時に、C級ポンプの部は1隊ごとに演技が披露され、審査が行われました。
「わが街」の防災隊が出場すると、地元の町会・自治会からは熱いエールが送られ、演技披露が無事終了すると、全ての出場隊に会場から盛大は拍手が送られました。
■指揮者は疾走!
■ホースを展開する様子
演技披露を終えた中二北町会婦人防災隊(女性3人で編成)の隊員からは、「普段は月1回くらいの訓練ですが、5月からはこの大会に向けて毎週訓練を行ってきました。こうした大会があると訓練に取り組む目標になります。」「今年で2回目の出場になります。昨年よりはうまくできたと思います。」「初めて参加しました。正確な動作を行うといった点が難しかったです。」と感想を話してくれました。
また、地域における防災隊の役割について尋ねると「何かあった時、消防などが来る前に地元でやれることはやりたいと思います。」「日頃からのこうした訓練が大事だと思います。」「一番最初に駆け付けられる組織なので、しっかり意識して頑張りたいと思います。」と話してくれました。
この『小型消防ポンプ操法演技発表会』の会場の様子を、下記の番組でもご紹介します。
「地モトTVおかえり!TOKYO」
6月27日(火)放送予定
午前7:00~、午後7:00~、午後10:00~
是非ご覧ください!