■六郷とんび凧
大田区の六郷地域には、古くから伝わる玩具「六郷とんび凧(だこ)」があります。
形は本物のとんびを再現したかのように立体的で、左右の羽から風が抜けるため実際に飛ばすと翼に力を込めて滑空しているかのように見えます。
この六郷とんび凧の伝統を守る「六郷とんび凧の会」の吉田恒男会長をはじめとした9人による「六郷とんび凧づくり」講習会が、6月25日、六郷地域力推進センターで行われました。
■六郷とんび凧の会 吉田会長が「六郷とんび凧」について話をする様子
今回の受講者は、蒲田地区のリーダー講習会に参加している小学5、6年生男女68人。
六郷とんび凧のいわれは、江戸時代にさかのぼるといわれています。
多摩川で捕った魚を河原で並べて干している際、カラスの群れに荒らされ困っていたところ、これを追い払うためにとんびの形をした凧を揚げたところ、驚いてカラスが逃げたことから、カラス除けに盛んに作られるようになったのがはじまりだそうです。
■講習会の会場の様子
受講生たちからは「そんな歴史があったなんて知らなかった」、「早く飛ばしてみたい」という声が多く聞かれました。
今後は、区内の小学校などでも、「六郷とんび凧づくり」講習会が行われる予定だということです。