「氷室の雪氷」が、金沢の奥座敷・湯涌温泉からやってきました

■山下会長から青木区長に雪氷の贈呈の様子


目黒区総合庁舎本館3階の南口エントランスで、金沢の湯涌温泉観光協会から目黒区への「氷室の雪氷」の贈呈式が、7 月5日に行われました。

目黒区と金沢市とは、加賀百万石の当主であった旧前田家の前田利為侯爵の屋敷である「旧前田家本邸」が目黒区駒場にあるなど、歴史的に深いつながりがあります。

両都市の友好の絆をより深るため、両都市間の友好推進及び魅力と活力にあふれたまちづくりを共に進めるために、平成28年10月11日に友好都市協定に向けての覚書が調印されています。

今回、金沢市で行われている伝統行事「氷室の雪氷」が目黒区へ贈呈されることで、今後も両都市の交流推進に向けた取組みのひとつとなり、友好都市協定の締結に向けた気運の醸成を図ることが目的とされています。

真夏の暑さの中、約5キログラムの雪氷が入った長持を運んだ飛脚が目黒区総合庁舎の南口エントランスに登場し、出迎えに集まった区民や職員に大きな拍手で迎えられていました。

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■飛脚によって雪氷が運ばれてきました
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■記念撮影の様子

雪氷が取り出されるとエントランスに涼やかな空気が流れ、真っ白な雪氷が、金沢市の湯涌(ゆわく)温泉観光協会会長から目黒区長へ贈呈されました。

青木英二目黒区長からは「湯涌温泉から運んでいただいたとても固い氷は(なかなか)溶けることがありません。金沢市と目黒区も、この固い氷のようにしっかりとした交流が、今日のイベントを通して、更に一歩、二歩と発展することを願っています。」と挨拶が行われました。

続いて、山下新一郎湯涌温泉観光協会会長が「氷室の雪氷は金沢の夏の風物詩となっています。氷室開きはこれまでに31回行っていますが、32回目にして、初めて目黒の皆さんのお届けすることができました。今後も目黒区と金沢市との交流が続けられ、目黒区の皆さんが金沢市においでいただくことを願っています。」と贈呈式が行われた喜びを述べました。

式典後、雪氷がロビーに展示公開されると、第二上目黒保育園と中目黒ちとせ保育園の園児たちが雪氷を触ると「やっぱり、つめたい!」との声がエントランス内に響き渡りました。(展示は当日の午後6時で終了となりました)

*「氷室(ひむろ)の雪氷」の由来*
氷室とは、天然の雪氷を夏まで貯蔵しておくために特別に装置した場所(茅葺き屋根の小屋など)のことで、江戸時代には、旧暦6月1日に加賀藩から将軍家へ氷室の氷を献上する慣わしがありました。現在、金沢では7月1日を「氷室の日」と呼び、金沢の人々は氷室饅頭を食して家族の健康を喜び合います。
湯涌温泉観光協会では、昭和61年より氷室の復元に努め、復元された氷室では、毎年1月最終日曜日に雪を詰める「氷室の仕込み」、6月30日に「氷室開き」が行われています。そして、現在では、湯涌温泉観光協会から、石川県や金沢市、板橋区に、雪氷が贈呈されています。

この『氷室の雪氷の贈呈式』の会場の様子を、下記の番組でご紹介します。

地モトTVおかえり!TOKYO
7月18日(火)放送予定
午前7:00~、午後7:00~、午後10:00~

是非ご覧ください!