プロフィール
株式会社ソフィアプランニングを経営しております黒瀬智恵と申します。弊社では産学連携をメインで行っています。大学の知財を社会に還元しようということで、中小企業と大学を結ぶような仕事をしています。また、このソフィアプランニングが企業向けの対企業をしているのに対して、大学の窓口として、一般社団法人産学連携推進協会をつくり、こちらの代表理事もさせていただいています。例えば、サプリメントを製作する際に、大学で研究されている知財を活かすことを考えると思いますが、より多くの研究成果を企業に還元できれば経済の活性化につながるのではないかと考えました。
私は元々喋り手をやっていたのですが、企業の研修チームに呼ばれることがあり、そこで人材育成について興味を持ちました。様々な企業の研修に参加をしていくうちに、大手ではなく中小企業の研修にもしてみたいなと思い、独立をしようと思ったのがきっかけで会社を立ち上げました。
最初に会社を起ち上げたのが2008年で、実際に研修をするようになり、少し規模が大きくなると経営者が考える成果と現場の成果との差異を感じるようになりました。研修だけでは足りないので、例えば、人事の評価制度を作ってくなどのシステムを変えていかなければいけないと考え、研修だけではなく企画もやっていこうということで2011年に2社目の会社を起業し、現在はこちらの代表をしています。
産学連携で手掛けてきたこと
企画を主軸にした会社にしたところ、教育だけではなく色々な案件の相談をいただくようになりました。その中で、健康経営というのが叫ばれている頃にメンタルヘルスの商品開発に携わる機会がありました。メンタルヘルスの商品を作り、私自身すごくいい商品だと思っていたのですが、医者や専門家でもないので商品の良さを伝えることが出来ず、専門知識を持った誰かがこの商品をお勧めしてくれたらいいなと考えました。そこで、メンタルヘルス専門の教授からコメントをいただきたいと思ったのがきっかけで、産学連携を始めるようになりました。その時は、信州大学の心理学の先生にコメントをいただきました。コメントをいただいたことでどんどん発展していき、松本市を巻き込んだ大きなプロジェクトになることがありました。
実は中小企業はこんなふうに専門家の後押しをすごく必要としているのではないかと思い、会社のメイン事業にすることにしたのがきっかけで、今サンプリングをしているというような流れです。
産学連携を始めた頃、産学連携というと医療や構造物等が対象だと思われていると考えていたのですが、先ほどもお話しましたように心理的なものであったり教育的なものであったりいろんなことで連携できる事があるのだなと感じています。
その中で特に地方創生の相談を受けることが多くあります。地方創生の学会長や教授を交えて、地方へ取材に行くことがあり、その時に地域活性化に大事なこととして、医療が整っていること、教育環境が整備されていること、雇用があることということで、過疎の地域に人を呼べる基準になるということを教わったのですが、それに加えて防災対策がきちんとされていて安全に生活することが出来るということも重要なキーワードの1つだということを聞いた時に、防災って大事なのだなと思うきっかけになりました。
そして、2011年に東日本大震災があった後、たくさんの防災関係の企業からお問い合わせが来るようになりました。というのも当時は、防災グッズというのは本当に何かあった時に使うものであって、普段は使わないというものが多かったと思うのですが、そのグッズが有事の際に安心して使えるものなのかということは、やはり専門家の方が商品の説明をして大丈夫だと言ってくださることがとても安心感につながるからなのだと思います。
当時のプロジェクトで、企業と先生をつなぎ、防災のグッズに関してエビデンスをつけるということに加えて、先生方にお話を聞くと「結局は災害が起こった後ではなくて、啓蒙啓発をしてみんなの防災リテラシーを上げることが人の命を救うことに繋がる」ということをおっしゃっていました。


