人生に無駄なことは無い
私が喋り手から起業して、そして今防災に携わっているということを改めて振り返ってみましたが、本当に今までの人生に無駄なことはないのだなと思いました。
喋り手としてインタビューなどをしていたことは、今コミュニティFM局を訪ねた時にとても役立っていますし、アナウンス事務所に所属していた時に仲良くしていた友達と一緒に起業して、そのお友達がNHKの「きょうの健康」という番組のキャスターを担当していたり、一緒に放送大学の番組のアシスタントをしていた時に防災番組のアシスタントをしたことがあるのですが、そこで目黒先生と出会ったというのが弊社の防災との出会いでした。
今では目黒先生とラジオをやるようにもなりましたし、また産学連携をするようになり、地方創生にも関わるようになって、過疎地域の現状を自分の目で見ることにも繋がりました。番組を続けてきて「防災」と言っても、自分事として考えている企業もまだ少ないため、継続していくことはとても大変でした。そんな時に、地方創生に取り組んでいるソトコトという会社の編集長にお話を聞くことができて、改めて地方創生の話を防災と絡めて伺う事ができました。
ソトコトの編集長がおっしゃるには、今は地方創生ももちろん大切なのですが「関係人口」といって、実際に住んでいなくても、例えば1年に一度だけお墓参りで訪問する地域なども自分にとって大切な地域であるという考え方があるのだというお話を伺った時に、今までこのような発想がなかったので、いろんなところと関わりを持って、その地域で起こったことを自分事として考えていくということにとても役に立ったように思いました。
私も元々旅行が好きだったので、訪問した場所も私の関係人口かもしれないと思うようになりました。「みんなのサンデー防災」というラジオ番組を始めたことによって、訪問先で被災したらどうしようかなと事前に考えるようになりました。
沖縄に訪問してFM那覇で番組の収録をしていた時に、ここでもし津波が来るかもしれないと言われたら、土地勘がないと目の前の道路を見てもどっちの方向が山なのか分からないなと思いました。そんなことを考え始めると、行く場所のことを事前に調べるということは私自身だけではなくて、みんなにとっても大事だなと思いました。
目黒先生が「目黒巻」という災害想像ツールを考案されていて、「いつ、どこで、どんなふうに被災するのか」ということを考えながら対策を考えていくものなのですが、「これはどこに行く時にもやるべきだよ」とお話されていてなるほどと実感しました。
みんなのサンデー防災 今後の展望
人生にいろんなことがあって防災に携わるようになり、みんなのサンデー防災というラジオ番組も2025年4月から5年目に入りました。防災に関しては、自分もライフワークとしてずっと続けていきたいなと思っています。
元々番組がスタートした時に目黒先生と一緒に考えていた、全国のコミュニティFMの防災リテラシーを高めるということに注力していく中で、目黒先生の東京大学の研究室でコミュニティFMが情報を共有できるシステムを開発してくださっています。このシステムに肉付けして運用できるように進めていきたいなと思っています。
被災した所、そして被災していない所、そしてこんな危険があるという情報を全部まとめて、自分たちは何をすればいいかということがわかるようなデータベースになっています。これを全国のコミュニティFMの皆さんに協力していただいて、充実したデータベースにしていきたいと思っています。
コミュニティFMは、災害時に様々な情報をどこから集めるか、必要な情報をどう放送するか、ということをいつも考えていると思いますが、逆にコミュニティFMが地域と密着して集めた情報を県域放送などに活かすなど、コミュニティFMだけではなく本当に必要な人に必要な情報が届く新しいメディアとして大きく発展できたらいいなと考えています。
コミュニティFMの地域と密着してその地域を盛り上げていくというとこが、防災と並んで大事なことだと思っているのですが、そこでちゃんと意思疎通ができていれば、必要な情報も有事には届きますし、本当に地域創生、地方創生と切っても切れない大事なテーマだなと思っています。
また、災害が起こってみないと自分事に思えないということは私も同じでした。目黒先生と4年間一緒に「みんなのサンデー防災」をやってきて、いかに想像力を働かせて、自分だったらどんな準備をすべきなのかなということを考えるということが学べましたので、皆様にも色々なことを自分事として考えていただき、みんなで防災を盛り上げて、有事の時にはしっかりと自分の命を守るということができたらいいなと思っています。


