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防災インタビューVol.113

防災 ~イメージ力で命を守る~

放送月:2015年2月
公開月:2015年9月

石井 修一 氏

司法書士 元ディズニーランド危機管理担当

ディズニーランドで最初に教わるキーワード「SCSE」

ディズニーランドには、従業員皆が一番最初に教わるキーワードがあります。それはローマ字の頭文字をとって「SCSE」と呼びますが、最初のSはセーフティーのS、安全。次がCでコーティシー、礼儀正しさ。3番目がSでショーです。4番目E、これはエフィシェンシー、効率の意味です。「安全性」「礼儀正しさ」「ショー」「効率」と、この四つのキーワードと順番が大事であると教えられ、「この順番に従って判断をしなさい」「順番に従って作業しなさい」「迷ったら、この順番に戻って確認しなさい」というように、共通語として、まず従業員が皆これを習い、同じ価値判断、基準に基づいて考え、行動します。社長から準社員まで皆同じ基準で考え、この基準で考えてやったことに対しては、仮に結果があまりよくなかったとしても、それはそれでいいということです。

道路の液状化

東日本大震災の時にも、パークの中については、基本的に地震対策は全てとっていますので、建物的な被害はほとんどありませんでした。震度も5強でしたので、耐震基準でも建物自体は問題なかったのですが、駐車場は基本的に液状化対策はしていなかったので、ゲストの車が埋まってしまったということがありました。

浦安自体も、あちらこちらで液状化が進んで、今ようやく道路の補修工事をやっている所もあるという状況です。かなり時間がかかっていますが、やはり最初は住民のところから始まって、今ではほとんど終わっているとは思いますが、まだ一部は補修をしているということだと思います。私は江戸川区に住んでいますので、浦安は本当に隣ですので、地域の活動をするに当たっても浦安の被害状況を調査しに、防災士の仲間と一緒に行きました。建物自体の補修はそれほど難しくはないのですが、道路になると、いろいろな埋設物などもあるので、補修にも時間がかかります。

中高生は地域の力

私は防災士の仲間と共にNPO「手を取り合ってつなぐ命」として、平成18年から江戸川区の教育プラザにある「中高生の防災クラブ」のお手伝いをしに行っています。12月に「サミット宣言」というのを出して、1年間、子どもたちが活動した内容を地域の人、区の防災担当の部署の人たちに発表します。災害が起こったときに、子どもだから何もできないというのではなく、自分たちのできることを探りながら、勉強しながら「中学生、高校生でもできるものがあるんだ」「自分たちで地域のために、こういうことをしたいんだ」ということをまとめて発表しています。

江戸川区には教育プラザが6館あって、音楽をやっている館、パソコン、IT関係をやっている館、演劇をやっている館、館によっていろいろ特徴があります。その館の特徴を生かして、地域で活動をしています。ある館では、子どもたちが民生委員と一緒に地域を巡って、お年寄りのところに行って「私たちに何か手伝うことはありますか」と聞いて回ると、おばあちゃんから「正月にうちに、かるたをやりに来て」と言われて手伝いに行ったり、子どものほうが少しずつ少しずつ地域に溶け込んでいっています。地域の人たちも「ああ、子どもたちって役に立つんだ」と認識して、今一緒にいろいろな活動をしています。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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