大田区のシクラメンが出荷の最盛期!!

■馬込シクラメン園のシクラメンの様子


11月17日、大田区 馬込地区の農家が栽培している冬の花「シクラメン」が出荷の最盛期を迎え、色とりどりの鮮やかな花を咲かせています。シクラメン園では、直売も行われていて多様なシクラメンの中から自分の気に入った鉢を購入することができます。一度訪ねた人はその品質と産地直売の安さでリピーターとなり、例年多くの来園者で賑わいます。

大田区の馬込一帯は、現在ではほとんどが住宅地となっていますが、かつては多くの農園があった地域です。馬込のシクラメンは昭和28年ごろから栽培が始まり、「馬込園芸研究会」による改良や高い栽培技術によって優良なシクラメンが生産されています。大田区では、現在2軒の農家がシクラメンを栽培していて、11月から出荷が始まり、おおむね年内で終了の予定になっています。

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■色とりどりのシクラメンが花を咲かせています
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大田区にある2軒のシクラメン農家のうち、「馬込シクラメン園」(中馬込三丁目19-11)は、新幹線の高架下近くにあります。新幹線の窓からも温室のシクラメンの鉢がよく見える立地です。約450坪の同園では大小の温室の中に色とりどりの約7,500鉢のシクラメンが所狭しと並べられています。

馬込シクラメン園のシクラメンは開園以来多くの賞を取っていて、例年開催される「東京都農業祭」でも優秀な成績を収めています。シクラメンの種類もモンブラン、サーモン・スカーレット、あけぼのなど全部で約25種類。昔から根強い人気を持つビクトリアは現在も好評ということです。最近では、明るい発色が美しいショパンオレンジという品種も人気が出てきているそうです。

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05シクラメンの見立てをする波田野章さん
■シクラメンの見立てをする波田野章さんの様子
06シクラメンの手入れをする波田野清明さん(左)と章さん(右)
■シクラメンの手入れをする波田野清明さん(左)と章さん(右)

園主の波田野 章さんは、「今年の気候では苗が当初小さめでしたが、徐々に育って例年と同じくらいになりました。最初に咲く花が茎も太く一番きれいなので、早く咲きすぎていない今年は、シクラメンに気候があっていたのかもしれません。」と話していました。また息子の波田野 清明さんは、「11月からこの場所で直売を始めています。暑さに弱いので、茨城の筑西市で夏を越させ、細心の注意を払いながら育ててきました。」と話していました。現在、耐性があり花もちが良くなるように、性質の改良にも取り組んでいるそうです。

シクラメンの注文のピークは11月下旬から、約7,500鉢のシクラメンのうち、約2,500鉢は北海道や関西など全国にも発送される予定だということです。

馬込シクラメン園
【電話】03-3771-5901

 

この『馬込シクラメン園』の様子を、下記の番組でご紹介します。

地モトTVおかえり!TOKYO
12月14日(木)放送予定
午前7:00~、午後7:00~、午後10:00~

是非ご覧ください!