中学生が理科研究を発表!『第6回世田谷ガリレオコンテスト』

世田谷区立中学校の生徒を対象に、自然科学分野に関する自由研究を募集する科学コンテスト「世田谷ガリレオコンテスト」。
ピサの斜塔で落下実験をしたガリレオ・ガリレイのように自然科学に疑問を持ち、自ら考えて実験することを通して、子どもたちに理科や科学の面白さを広く知ってもらい、理科が好きな子どもが増えることを願って、世田谷区教育委員会が平成22年度に設立しました。

今年の書類選考による第1次審査には、835点の応募がありました。
1月30日にはiTSCOM STUDIO&HALL 二子玉川ライズにて第1次審査で選出された9作品についての発表会が行われました。
パソコンを使って図や写真を使ったり、動画を見せたりと、工夫を凝らした発表に来場した約160名の小中学生や保護者なども興味津々に聞き入っている様子がみられました。

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発表の後、世田谷区内にある東京農業大学の教授や世田谷区立中学校教育研究会理科部会委員などによる最終審査が行われ、3名がガリレオ賞を受賞しました。
受賞した弦巻中学校1年 松本真央さんは、水の入ったペットボトルから出る音が異なることに注目し研究を進め、音の違いが水以外の空気の体積が強く影響していることを利用し、音を調整して「Happy Birthday」を奏でることに成功しました。

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砧中学校2年 片山皓志郎さんは「アサリの浄化作用の研究」について発表しました。
研究の動機は、東京湾の水質浄化に一躍買ったのが貝の浄化作用によるものだと知り、貝による浄化作用が本当にあるのか、汚れによって浄化作用は異なるのかという疑問のもと、水や豆乳や醤油、牛乳を人工海水で薄めた中にアサリを入れ一定時間おきに水温や透明度を測定するという研究を行いました。
透明度が上がる場合にアサリが偽糞というものを出すことが分かり、透明度は偽糞の量に関係があることが判明。「全ての汚れに対して浄化作用があるとは言い切れないが、アサリなどの貝に水をきれいにする力があることが分かったということです。今後さらに研究を進め、最終的には環境の保護につなげたい」と感想を話していました。

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砧南中学校2年 飯嶋佑太さん、青山奨さん、川口慧さんの3人は、砧公園における放射線量を実際に測定し、気象条件による数値の違いなどあるが、砧公園が安全であるという社会的なテーマを分かりやすく発表し、来場者を釘付けにしていました。

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当日の模様は、「地モトTVおかえり!TOKYO」 にて放送します。
2月4日(木)
午前7:00~、午後7:00~、午後10:00~
是非ご覧ください!