投票を体験!トキワ松学園高校で選挙出前授業を実施

■本番さながらの模擬選挙の様子


1月9日、目黒区にある私立トキワ松学園高校で選挙出前授業が行われました。

目黒区では、選挙や政治への関心を高めてもらうことを目的として、将来の有権者となる児童と生徒に対し目黒区選挙管理委員会による、選挙出前授業が実施されています。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたこと、若年層の投票率の低下を背景に、これまで以上に主権者教育への取り組みが重要となっています。

今回はNPO法人の協力を得て、私立トキワ松学園高校の2年生(121名)を対象とした、「知る・話す・体験する」展開での選挙出前授業が行われました。

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■NPO法人講師による授業の様子

授業の冒頭には、「食べたいものがバラバラな家族。夕ご飯はどこに食べに行く?」という身近な例から民主主義についてを体験しました。生徒同士意見を交わしながら合意形成のプロセスを学んだあと、ユースクリエイトの講師から昨年の衆議院議員選挙の投票率が知らされると、「結構少ないね。」「でも18歳は思ったよりも多いよ。」などの声が上がっていました。

その後の模擬選挙に向け、架空の立候補者の公報・プロフィールを読み解き、何に着目して候補者を選んだのか生徒同士で意見共有が行われました。「この政策は区がやることなのかな?でもこっちの政策は良いよね!」「働く女性向けの政策は良いよね。でも財源はどうなっているのかな。」と、実際の選挙さながらの目線で意見を交わす様子が見られました。

模擬選挙では、他の生徒の意見も踏まえ投票先を決めた後、町会、自治会から推薦された明るい選挙推進委員立会いのもと、本物の投票箱・記載台・投票用紙で投票体験が行われ、「すごい、本格的で楽しい!」との声が聞かれていました。

開票結果が発表され、講師から「若年層の意見も政治に反映させるため、みなさんにはぜひ投票に行ってもらいたい。政治は常に生活に関わっているが、普段それを意識することはあまりない。選挙は政治を考える一つのタイミングであり、自分で考えて候補者を選ぶことが重要です。」との今回の授業を締め括るメッセージが伝えられました。生徒たちは知って、話して、体験しながら積極的に選挙について学んでいました。

1月18日には、18歳選挙実施後初となる小学校(区立東山小学校)での出前授業が行われました。