世田谷の知識財を発信!「せたがやeカレッジ」公開講座が開催されました。

2月23日、東京農業大学世田谷キャンパスにおいて、「せたがやeカレッジ」の公開講座が開催されました。
「せたがやeカレッジ」は、現在世田谷区内の5大学(国士舘大学、駒澤大学、昭和女子大学、東京農業大学、東京都市大学)と世田谷区教育委員会が連携し、世田谷の豊かな知識財をインターネットを通じて世田谷区民や全国に向けて発信する、文化創造型の新しい学習サービスとして平成16年5月に設立されました。

世田谷区内の大学の特徴を生かした多様なテーマのコンテンツ(講座)を各大学の教員など専門家が担当講師となり、67講座開設、教育委員会からは文化財の記録映画を公開しています。
講座によっては、キャンパスでの実験や実地指導などのスクーリングを開催する体験学習を行うものもあり、インターネット接続できる環境であれば、誰でも24時間無料で受講ができます。
また、利用登録をすると、講師との質疑応答のやりとりや掲示板を利用し、同じ講座を受講している他の利用者と交流することができます。
平成26年からは、スマートフォンやタブレット型端末でも対応できるよう配信しており、移動中でも受講できるようになりました。

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中でも人気のある講座は、元高校教諭である池本正玄さんの「中国古代占いの源泉-陰陽五行の法則-」や、東京農業大学の「二子玉川帰真園-造園過程の映像記録」など。
今回の公開講座、第一部では、国士舘大学 北川善廣教授の「世田谷の川を活かした潤いのあるまちづくりと人づくり」の講演が行われ、世田谷区立城山小学校などの児童とその親を対象とした「川で遊び川に学ぶ親子体験学習」の様子などから学ぶべきことが紹介されました。
第二部の東京農業大学 黒瀧秀久教授の「日本近代化に尽力した榎本武揚から学ぶ地方創生のヒント」の講演では、東京農業大学“生みの親”である榎本武揚の箱館戦争後の半生を紹介しながら、「地方創生」にむけて我々が学ぶ視点が紹介されました。

約150名の受講者たちは真剣にメモをとりながら受講している様子で、杉並区在住の70代の方は、「eカレッジは興味のあるテーマを受講したことがある。今日の講座では、孫達が住む成城の、昔の野川の様子が出てきたのが嬉しくなった。世田谷区は自然の魅力のある街であり、今後故郷という観点でテーマを取り上げるのも面白いのでは。」と話していました。