ちょっとしたコツで、また使えるエコな取り組み

椅子の背もたれが、座卓が壊れてしまった。粗大ごみに出さなければ・・・。でも、ちょっと待って!もし、その椅子が直せれば、地球に優しく、家計にも優しく、そして何よりも物を大切にする心も育つ・・・。

「エコプラザ用賀」では、粗大ごみとして出された家具などのうち、まだ十分使用できるものを修理・展示し、抽選で小学生以上の区内在住・在勤・在学者に提供する事業を行っています。これがごみだったのか、と思うほど職人技で見事に再生されており、非常に人気があります。

ごみに出す前に修理してものを大切にすること、ごみ減量・リサイクルは自らの手で行えることを実感してもらおうと、6月19日、ものを再生する職人技をもつ「エコプラザ用賀」の講師陣たちが教える「修理講座」が開かれました。

今回、木製の椅子の座面を張り替えたいと修理講座を申し込んだ参加者は「新婚当初から使用している椅子なので、修理して使い続けたいと思い参加した。今日修理方法を学んで、家に帰ってから残りの3脚を自分で修理してみようと思う」と話され、講師とともに修理を行い、その後、クッションもカバーもきれいになったイスを見てとても感動していました。

また、剣道防具入れキャスター外れなどを修理するため申し込んだ参加者は、「防具入れは10年近く使用し愛着がある。キャスターさえ直せればまだまだ使える。」と長年愛用していた道具を大切に使いたいと思いを語っていました。

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これまでも「エコプラザ用賀」では、嫁入り道具や思い出の品で愛着を持っている人、椅子を購入した際にソファー程度の高さに脚を調整したが、高齢になりテーブル中心の生活になったので、椅子を高くして欲しいという人、時には、学生さんからお金がないが、どうしても自分の部屋に合うインテリアが欲しいと相談され、廃材を使用したらどうかとアドバイスをし、一緒に仕上げるなど、様々な修理のアドバイスが行われてきました。

今回、担当した平船講師も、「木でできたものは、本当に長持ちする。このように修理をすることにより、物を大切にする心を教えたい」と語っていました。

エコプラザ用賀での家具の修理講座は、基本的に木製品を対象に、毎月第3日曜日に開催されています。

■修理講座
毎月第3日曜日開催
エコプラザ用賀(世田谷区用賀4-7-1)
03-3708-4081
※参加のお申し込みは電話で要相談