選挙について考えよう!「選挙出前授業」

■ホールで行われた講演会の様子


12月20日、都立駒場高等学校で目黒区選挙管理委員会による選挙出前授業が行われました。

目黒区選挙管理委員会では、選挙権年齢が「満20歳以上」から「満18歳以上」に引き下げられたことを受けて、新たに選挙権を得る世代の政治参加意識の向上にさまざまな取り組みが行われています。

平成27年度から高校における選挙出前授業による取り組みが行われていて、この年は、都立高校3校、私立高校1校で出前授業が実施されました。平成28年度は「18歳選挙権元年」と位置づけされ、より実践的内容にするなど、これまで以上に主権者としての意識を高められるような取り組みが行われました。

参議院議員選挙直前の6月には、都立駒場高校3年生を対象にした選挙出前授業及び模擬投票を、11月には、都立国際高校3年生を対象にした選挙出前授業が実施されました。

今回は目黒区選管とNPO法人ユースクリエイトが協力し、都立駒場高校1年生(364名)を対象に、28年度から必修科目として設置された「人間と社会」の2コマ連続授業、100分を使用しての選挙出前授業が実施されました。

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■大学生ファシリテーターによる授業の様子
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■グループワークではみんなの意見をわかりやすくまとめます。

1コマ目では、各クラスに大学生ファシリテーターが2名ずつ配置され、「政策メガネワークショップ」が行われました。
街のなかの良いところ、気になる問題やキーワードをグループごとにまとめ、それを自分たちや政治の力でどのように解決していけるかの議論が行われました。
グループの議論には大学生ファシリテーターが「なぜそう感じたの?」「自分たちには何ができる?」と同年代として問いかけ、より多くの意見を引き出していました。

2コマ目はホールに場所を移し、NPO法人ユースクリエイト原田謙介代表による「若者の政治参加について」と、目黒区選挙管理委員会職員による「選挙のはなし」と題した講演が行われました。

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■講演の様子(講師のNPO法人ユースクリエイト原田謙介代表)

原田氏は駅前の銅像や野良猫といった身近な話題や、若者の投票率の低さなど、高校生でも身近に感じられることと政治の関わりをわかりやすく話し、生徒たちは「社会の中に政治があること」や「政治への関わりとしての選挙」について熱心に耳を傾け、講師の問いかけにも積極的に答えていました。また、目黒区選挙管理委員会職員からは、選挙当日の投票方法やSNSでの選挙運動などをスライドやクイズを用いた講演が行われました。

最後の質疑応答では、日本と海外の政治の違いなどについての質問が行われ、アンケート用紙を模擬投票箱に入れることで、選挙出前授業は終了となりました。