総合防災訓練を実施!~自分たちのまちは自分たちで守ろう~

■地域住民(下目黒中町会)による救出訓練の様子


目黒区立大鳥中学校で平成29年度目黒区総合防災訓練が行われました。

今回の訓練は、平成29年9月3日(日)午前8時30分に、東京湾北部を震源とする直下地震(マグニチュード7.3)が発生し、目黒区では震度6強を観測。区内全域で、電気・水道・ガス等ライフラインの途絶、家屋の倒壊といった深刻な被害が発生したという想定のもと、目黒消防署、目黒消防団、碑文谷警察署、目黒警察署、陸上自衛隊、電気、ガス、水道などの各機関、災害時協定団体、地元の町会・住区住民会議や区民など1,300人以上が参加して訓練が開始されました。

区では、目黒区災害対策本部を立ち上げ、被害状況の情報収集に努め、参集指定職員が地域避難所に自動参集し、避難所開設の準備を進めました。

04
■救助用資機材取扱訓練の様子

訓練の冒頭、青木英二目黒区長から開会の挨拶があり、「災害の備えとして、まず皆様方一人ひとりが、自分や家族の命を守るために何ができるかを考えていただきたいと思います。家の耐震化や家具の固定、食糧や常備薬などの備蓄、次に、地震が起きたらまず身の安全を確保、そして火が出たら、その火を小さいうちに消し止めることです。また、8月29日には北朝鮮からミサイルが発射され、テレビ等でJアラートについて話題となったところです。ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合に、Jアラートを通じて、防災行政無線から警報音及びアナウンスが放送されます。10分程度で着弾するおそれがあることから、早急な初動対応が必要となります。本日、体育館の中で、実際の国民保護サイレンの警報音を聞いていただき、ミサイルが飛来した際のとるべき行動についても確認をお願いします。」と述べました。

その後は、主な訓練内容として、避難所開設・運営、安否確認・避難支援、給食、初期消火・応急救護、地震体験などの区民訓練と、道路障害物除去、医療救護、緊急電力供給、要救助者救出、応急危険度判定、応急給水などの機関訓練が行われました。

03
■応急救護訓練の様子
05
■東京消防ボランティアによる救出訓練の様子
01
■安否確認・避難支援訓練(要支援者の自宅から訓練会場へ向かう様子)

一昨年から実施されている安否確認・避難支援訓練では、実際に一部の要支援者のお宅に伺い、訓練会場までの避難誘導が行われました。

今回初めてこの訓練に参加したという民生委員は、「道を見て、場所を調べるのが大変だったけれど、このような訓練が出来たおかげで、いざという時のための勉強になりました。また、常日頃からどこにどういった人がいるか、事前に把握しておく必要性を感じました。」と語ってくれました。

その他、ペットの同行避難訓練も実施され、訓練に参加した人は、「災害時にはペット(犬)と一緒に避難したいと思っているので、ケージを事前に準備しています。私のペットは、普段は人懐こくておとなしいのですが、この同行訓練に参加してみて、飼い主の姿が見えないと吠えてしまうことがわかりました。一緒に避難したいけど、ちょっと不安もあります。」と語ってくれました。

訓練は予定内容が全て実施され、最後に榎本暁目黒消防署長の講評をもって終了となりました。