開館15周年記念『めぐろパーシモンホールオープンデー』

■バックステージツアー ピンスポット室にて 下に見えるものが大ホール舞台


9月9日、めぐろパーシモンホールで「めぐろパーシモンホールオープンデー」が開催されました。

このイベントは、めぐろパーシモンホールが今年で開館15周年を迎えることを記念して、これまでの来場者や関係者への感謝の気持ちを表すとともに、施設を改めて知ってもらい、今後さらに親しみを持って利用してもらうことを目的として開催されました。

イベントの内容は、大ホール・小ホールでめぐろパーシモンホールにゆかりのある出演者による無料コンサートと、普段は入ることのできない音響室等のバックステージツアーを実施。普段は幼児と一緒にコンサートを楽しむ機会の少ない家族にも楽しんでもらえるよう、入場には年齢制限を設けず、コンサートは多くの親子連れで賑わいました。

1200席ある大ホールでは、クラシック音楽の魅力を楽しんでもらおうと、ピアノ・デュオと歌の2部構成のコンサートが行われました。

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■大ホール コンサート第2部の様子 入場の年齢制限がないため親子で楽しめました
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■小ホール コンサートの様子 演奏者が客席へ

第1部は、気鋭のピアニスト・黒岩航紀さんが、その実力を認める後輩であるリード希亜奈さんと共にデュオやソロでピアノの魅力を伝えました。第2部では、人気を博した小ホールシリーズ「これがオペラだ」でおなじみの歌手が多く所属する、二期会マイスタージンガーによる「歌の花束」コンサートが行われ、オペラアリアからザ・ビートルズの楽曲まで様々な歌が披露されました。

小ホールでは、区内小中学校への出張プログラムで学校の打楽器を活用したワークショップを行っている小林武文さん(打楽器奏者・作曲家)率いるグループによる、世界各地の楽器によるライブが開催されました。
クラシックをはじめ、ワールドミュージックやジャズなど、多彩なジャンルの音楽や芸術を紹介しているめぐろパーシモンホールらしいユニークなプログラムで観客を楽しませていました。

大ホールのバックステージツアーでは、音響室、照明室の他、ピンスポット室(ホール天井)、奈落(ホール地下)、荷捌き場などの普段見ることの出来ない、舞台の裏側が紹介されました。

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■ 音響室で専門スタッフが説明
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■ ピンスポット室でスポットライト操作方法の説明を受けます
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■大ホールの舞台に上がることもできました

ツアー参加者は、音響・照明それぞれの専門スタッフによる説明をうけ、音響や照明を操作してみたり、地上約20mのピンスポット室から、舞台に向かってスポットライトを当てたりするなど、実際の設備を目で見て、手で触れて楽しんでいました。

バックステージツアーに参加した親子連れは、「この施設には普段から遊びに来ています。バックステージツアーでは、普段は入ることが出来ないようなところが見れて楽しかったです。また、今日の大ホールでのコンサートも、特にオペラは子どもと一緒に見ることが出来る機会が少ないので、とても良かったと思います。」と語ってくれました。

めぐろパーシモンホールのイベント担当者は、「これからも、質の高い芸術文化を鑑賞することができる場、自らが表現できる場、芸術を通して人々が交流できる場として、年齢などを問わず、気軽に足を運んでいただける、地域の皆様に親しんでいただけるホールを目指したいと思います。」と語ってくれました。