古民家で親子が月見団子づくり~仲秋の名月に思いを馳せて~

■生地を団子の形に丸めあげて


岡本公園民家園(岡本2-19-1)で親子連れなどが参加し、十五夜を前の9月30日、「月見団子づくり」が行われました。

この「月見団子づくり」は、江戸時代の農家を再現した民家園で仲秋の名月に思いを馳せながら、自分たちで月見団子を作って食べ、秋の風情を楽しんでもらうおうと開催されたもの。この日は、地元の岡本自治会の人たちが講師となり、古民家の主屋の居間で正午からと午後2時30分からの2回に分けて行われ、合計8グループが参加しました。

まず、講師がお手本をし「生地の水分は少な目でパサつくくらいになるように。」などとポイントが伝えられ、原料の上新粉に熱湯を加えて手際よくこね始めると、見る見るうちに大きな生地にまとまっていきます。

それを真剣な様子で見ていた親子は、説明が終わると早速「美味しいお団子を作ろう。」と意気込み、作業にとりかかりました。

生地をこねる作業は、熱いうちは講師や民家園ボランティア「食農研究会」がリードしてこね、その後、子どもにバトンタッチ。参加者は笑顔でこねる作業に励んでいました。

居間の中はお米の良い香りが立ち込め、「早くお団子丸めたいな!」と早くもお団子が待ち遠しいといった声が聞こえていました。

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練り上げた生地はかまどで蒸した後、杵と臼を使って餅つきの要領で柔らかくしていきます。杵と臼など見るのも使うのも初めてという子が多かった中、子どもたちは、大人たちのフォローにより、はじめての餅つきならぬ「団子つき」を存分に楽しんでいました。

搗きおえた生地は主屋の中で団子の形に丸め上げ、黄な粉や小豆などをまぶして月見団子が完成!
参加者は、まだ温かい作りたての団子を主屋の縁側などで試食し、農村の庭先の景色を見ながら秋の風情を満喫していました。

この日は夕方から、昔から世田谷に伝わる月見などの「十五夜の生活」の解説と、月見を楽しみながら行われる、鎌田図書館ボランティア「星の子」による秋にちなんだ小中学生向けのお話会と秋の歌などの催しがありました。