introduction
「イッツコム ラーニング」は、2024年にリリースされたイッツコムの学びサービスです。
通信インフラ会社として地域を支えてきたイッツコムが、次の一手として乗り出したのが「学び」の領域。お客さまに「インフラだけではない価値」をお届けするために、新しい配信サービスがスタートしました。
「イッツコム ラーニング」の開発・運用を手がける事業企画(スマートライフデザイン本部スマートライフ企画部)の米内山さんに、新サービスリリースの背景やサービスに込めた想いをお話いただきました。

Back ground


background
「学び」をテーマに新サービスの開発をスタート
イッツコム ラーニングは、イッツコムに新たに加わったサービスです。
この「サービス」をつくりあげたのが、新規事業を手がけるスマートライフ企画部です。2022年に発足した新規事業プロジェクトは、お客さまのライフステージに応じた多彩な価値を提供し、お客さまの生活に寄り添い続けることを目的として始まりました。
「イッツコムは通信インフラ会社として地域を支えてきましたが、サービスに新たな選択肢を加えることで、お客さまと長きにわたってよい関係を継続していくことをめざしています。」
プロジェクトの立ち上げ当初は、ホームセキュリティやヘルスケアなども案として挙がりましたが、学習分野では、「STEAM教育※1」や「リスキリング」「リカレント教育」など社会的に注目される話題が次々と生まれています。ライフステージのどの段階にも存在するのが「学び」なのだと、米内山さんはいいます。
「学ぶことは学生時代で終わりではなく、社会人になってからも続くもの。自己成長をめざすうえで学びは欠かせないと思います。世代を超えて需要のある学びは、新規事業のテーマにふさわしいと思いました。」
サービス開発を始めるにあたっては、改めてお客さまのニーズを探るためにアンケート調査を実施しました。推察どおり学習ニーズが高いことが明らかになり、「学び」が開発テーマとして決定。サービスリリースに向けての準備を進めていきました。
※1 STEAM教育・・・「科学(Science)」「技術(Technology)」「工学(Engineering)」「芸術・リベラルアーツ(Art)」「数学(Mathematics)」の5つの分野を統合的に学ぶ教育




process
教育分野を徹底調査、オンライン学習の有用性を再認識
「学び」をテーマにサービス開発を進めることに決めたものの、イッツコムはインフラ事業を主軸としてきた会社。教育サービスを取り扱うことはイッツコムとしては初めてであり、社内に知見やノウハウなどはありません。未経験で手探り状態だったため、米内山さんたちは、さまざまな手法で情報を集めセミナーに参加するなどして、オンライン教育業界についての理解を深めることから始めました。
そうして知識を増やすなかで、第一弾のサービス対象を学齢期の小中学生に決定。「学びの基礎が築かれるのが学齢期です。また、コロナ禍で小中学生の間にもオンライン学習が広がっていたため、オンライン学習教材も浸透しやすいのではないかと考えました」と米内山さんはいいます。
「自宅学習やオンライン学習教材は、未来を担う子どもたちの好奇心を育み、また継続して学び探求する大人にも気軽に学ぶ楽しさを伝えるのに適しています。よいコンテンツをお届けしたいと思いました。」


Process

results
社内コンセンサスを得て、全社でサービス拡大をめざす
例えば、ご家庭で学べるオンライン学習教材は、気軽に実施ができて、どの世代にも負担が少なく始めていただくことができます。皆さんご存じの通り「オンライン」であることの醍醐味です。
一方で、オンライン教育市場はレッドオーシャン※2で、多種多様なデジタル教材が乱立しています。
イッツコム ラーニングがオンライン学習に限らず、どんな学習方法でもお客さまに選ばれ続けるには、イッツコムの独自性や強みを明確にして差別化を図らなければなりません。「お客さまに受け入れていただけるか」「イッツコムの価値を十分に提供できるか」と、チーム内で何度も話し合い、現在も意見をぶつけ合っていると米内山さんはいいます。
またサービスを展開するには、社内協力が不可欠です。
「新サービスはスマートライフ企画部だけで完結するものではありません。イッツコムがなぜ新たな領域に足を踏み入れるのかをきちんと説明して、社内のコンセンサスがとれなければ、自信をもってお客さまにサービスをお届けできないと考えました。」
サービスの軸を決めると、社内説明と関係部署とのやり取りに注力。ご契約時とその後のサポート、システム開発の内容やPR方法などについて各部署と相談しながら、最適なオペレーションを探っていきます。全社一丸となってサービスをつくりあげる過程に、米内山さんはやりがいを感じるといいます。
「商品を作り上げる過程で各部とのコミュニケーションと各部からの強力なサポートなしではローンチ※3することができません。第一弾の「イッツコム ラーニング デキタス」では、これまでは新規分野サービスを各部連携して創出する機会がほとんどなかったため、よい経験になりました。」
「イッツコム ラーニング」リリース後は、「さまざまな部署から声をかけられることが増えた」という米内山さん。イッツコムのサービスに「学び」が加わったことで、続々と新しいアイデアが生まれており、社内の活性化につながっています。
※2 レッドオーシャン・・・競争が激しい既存市場。対義語はブルーオーシャン(競争のない未開拓市場)
※3 ローンチ・・・新しい自社商品や自社サービスを発売したり、サービスの提供を開始したりすること

Results



prospect
ライフステージに寄り添うサービスでお客さまとの絆を深めたい
イッツコムでは、ご自宅の学習だけではなく様々な「学び」のイベントを開催しています。たとえば昨年は、学ぶたのしさをお伝えするために宇宙や科学にフォーカスしたオフラインイベントを実施しました。米内山さんは、「イッツコム ラーニングのリリースを機にさらにイッツコムらしいサービスを追求して、たのしい仕掛けを考えていきたい」と語ります。
また先述したとおり、近年は「STEAM教育」や「リスキリング」など、新しい学びの形にスポットライトがあたり学びの幅が広がっています。そうした新しい学びを地域のお客さまにお届けするのが、スマートライフ企画部のミッションです。チームでは今、お子さま向けのプログラミング学習や大人の皆さまにも学びの機会をお届けするために、リスキリングでも人気の高い語学にフォーカスしたサービスなどを検討しています。
今後は、「学習の枠を超えて、さまざまなライフステージに合わせた商品を提供していきたい」と語る米内山さん。
「当社サービスエリアからお引越しされた方とは関係性が途切れてしまいがちでしたが、オンライン学習のようなソフトウェアサービスなら、つながりを保ち続けられる可能性があります。これからもオンラインや学びに限らずライフステージに寄り添える新サービスを開発して、お客さまの生活がワクワクで満たされて豊かになる取り組みを追求していきたいと考えています。」




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メッセージ
経験を糧に自信をもって前進してほしい
新しい領域に踏み出すのは少し勇気のいることです。初めての試みに不安を覚え、「これでいいのかな」と迷うこともあるでしょう。それでも、さまざまな経験を積んで多角的な視点が養われると、「これで行こう」と自信をもって判断できるようになります。
「チャンスがあればとりあえずやってみる」という自身のポリシーのもと、様々な部署を経験してきました。私自身は本来、周囲の評価や反応を気にするタイプなのですが、カスタマーセンターやイッツコムスポットでのお客さま対応、情報システム部での部門間の橋渡し役、東急本社での新規事業の経験など多様な経験を糧に、自信をもって取り組めるようになりました。
新規事業を推進するうえでは、自信に加え、最後までやり抜く意思も必要です。新規事業開発においては、これまでの成果とチームメンバーの強い意思のもと前進することができています。この経験はスマートライフ企画部全員の財産であり、さらなる成長につながるものと確信しています。
イッツコムを志望される学生の皆さんにも、ぜひ自信と意思を大切にして、たくさんの経験を積んでいってほしいと願っています。社内によい刺激をもたらし、新しいアイデアの芽が生まれることをたのしみにしています。
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