introduction
集合住宅スマートホーム化プロジェクトは、賃貸集合住宅のスマートホーム化により、住む人の快適で豊かな暮らしをお手伝いすることを目的にスタートしました。
スマートホーム化は、物件の価値を高め、入居率の向上に役立つことから、近年大きく注目されています。
BtoC領域で物件のスマートホーム化を推進する馬場さんに、スマートホームテクノロジーについてお話いただきました。

Back ground


background
次の時代を拓く、イッツコムのスマートホームテクノロジー
このプロジェクトは、2024年度から始まる中期経営計画の策定にあたって、昨年度から議論を重ねてきた経営戦略のひとつです。集合住宅に、IoTデバイスや先進のデジタル技術を用いたスマートホームサービスの導入を進め、そこに住むお客さまの暮らしをより快適で豊かにすることを目的にスタートしました。
「イッツコムの事業エリアには戸建てより集合住宅のほうが圧倒的に多くあり、
まだまだ多くのお客さまとの接点を築く事が可能な領域と考えます。
なかでも賃貸住宅市場は、多様化するお客さまのニーズに応えることで
当社の更なる成長につながる分野。
賃貸の一人暮らし世帯が増加傾向にあって、スマートホームへの関心が集まる昨今、
物件の価値を高めるスマートホームテクノロジーは、これまでの事業構造に進化をもたらすものになると考えます。」
このような背景から発足した集合住宅スマートホーム化プロジェクト。
賃貸住宅のスマートホーム化の推進は、当社の経営理念を体現するもので、
イッツコムには参入する意義があると馬場さんはいいます。
「イッツコムの経営理念は、『ブロードバンドネットワークを通じ、地域の皆さまに“安心と快適さ”をお届けし、常に先進的な取り組みを行うことで、豊かな生活環境を創造すること』
このプロジェクトはまさに当社の未来を担う事業。スマートホームサービスを携えて、これまでサービスを十分にお届できていなかった集合住宅の領域に足を踏み入れ、
新たなお客さまとの絆をつむいでいきたい。」そんな志をもって、馬場さん率いるプロジェクトチームの挑戦は始まりました。




process
コア事業に新しい風を吹き込み賃貸住宅市場の開拓に挑む
プロジェクトの立ち上げ当初、馬場さんの頭に浮かんだのは「不易流行」という言葉でした。会社が次のステージへと飛躍するには、「変えるものと変えないものを明確にしなければならない。」そう考えた馬場さんは、サービスを見直し新たに進むべき道を模索します。
コロナ禍以降、働く世代のライフスタイルやワークスタイルが急速に変化し、お客さまのニーズはより多様化しています。馬場さんは、「時代の変化に柔軟に対応するには、従来の当社のコア事業であるトリプルサービス(放送、ネット、固定電話)にとらわれず、新しい風を吹き込む必要がある」と考えたといいます。
「当社は高度なインフラサービスで地域の皆さまの生活に寄り添い、ブランド力を高めてきた会社です。お客さまから寄せられる厚い信頼と期待にお応えするのは私たちの使命。これまで培った強みは大切にしながら、変化を恐れずに新たな変革に挑戦しなければなりません。スマートホームソリューションは、新たな展開への起爆剤になるだろうと思われました。」
生活の利便性を高めるスマートホーム、スマートハウスは近年大きな注目を浴びていて、今後も市場規模の拡大が見込まれます。つまりビジネスの成長可能性を期待できるマーケットであり、集合住宅の領域に対しスマートホームソリューションを投入することは有望な選択肢といえるでしょう。
「イッツコムは高速インターネット(光回線)をはじめとした独自の通信インフラをもち、安定した通信基盤を提供してきました。スマートホーム市場での優位性は非常に高く、将来の中核を担う事業へと成長する可能性に満ちていると考えています。」
プロジェクトを成功に導くカギは、スマートホーム化による賃貸住宅の付加価値向上。プロジェクトチームは、物件の付加価値を最大限に高めるサービスを検討していきました。


Process

results
住まいのスマートホーム化は、居住者さまと物件オーナー双方を幸せに
賃貸集合住宅のスマートホーム化は、居住者さまの生活の質を高めるだけでなく、物件の魅力や価値を高めるのにも役立ちます。
近年物件を借りる人の多くがセキュリティに関心を寄せているといわれ、スマートロックやスマートカメラなどの防犯設備が充実した賃貸住宅は、多少賃料が高くても選ばれやすい傾向にあります。また、スマートホームは、デジタルネイティブと呼ばれる若い世代からの関心が比較的高いのが特徴で、IoT機器が組み込まれた物件の人気も高まっています。
ターゲットの入居率アップが見込めることから、スマートホーム化を前向きに検討する物件(不動産)オーナーさまも増えてきており、最新テクノロジーによる賃貸物件の付加価値向上が大いに期待されています。
「当社が提供するスマートテクノロジーやそれを支える光回線サービスは、入居者ターゲットのニーズを満たし満足度を高めるもの。物件オーナーさまをはじめ、管理会社さま、管理組合さまのご期待に応えられるものと確信しています。」
とはいえ、スマートホーム化やスマートハウス化には初期投資が必要なため、初期導入コストの妥当性をいかに明確に提示できるかが重要です。
「サービス拡大においては、先進技術の利点を伝えるだけでなく、導入にあたっての不安や心配を丁寧な説明で拭い去ることが大切だと考えています。もちろん、セキュリティ対策やアフターフォロー体制が充実していて、安全性が高いこともお伝えしたいポイントです。」
一方で、「建物のスマート化が進んでも、居住者さまに使っていただけなければビジネスが成功したとはいえない」と馬場さんはいいます。
「とくに既存物件では、居住者さまに我々のサービスをご案内して、室内のスマートホーム化を促進することが大きなミッションとなります。成功への近道は、物件オーナーさまや管理組合さま、管理会社さまと良好な関係を築くこと。確かな信頼を得られなければ、居住者さまと接点をもつことも叶いません。」
管理会社との関係性を築くためのファーストステップとして、「物件の管理業務を支援するシステムの提供を考えている」という馬場さん。「イッツコムの技術力の高さと有用性を示せるシステムの開発を進めています。管理会社さまと居住者さまの関係性のなかに我々のツールを加えていただき、直接的なお取引のない居住者さまとも、デジタルツールを通じた双方向コミュニケーションでつながりを築けたらと思っています。」

Results



prospect
イッツコムの強みを最大限に活かして、スマートホーム市場で勝負する
イッツコムでは、多チャンネル放送や高速インターネット、固定電話、MVNOなどの幅広いサービスをお届けしています。お客さまには、多彩なサービスをワンストップで利用でき、問い合わせ先を一元化できることを高く評価されています。
「イッツコムの強みを最大限に活かせば、スマートホーム市場での競争力が高まります。スマートホームテクノロジーをきっかけにして、幅広い自社サービスの提供にもつなげたいです」と、馬場さんは意気込みます。
「他の事業者への提供なども視野に入れており、スマートホームにより新築マンションや高級アパートのプレゼンスを高めて、シェア拡大をめざしたいです。」
集合住宅スマートホーム化プロジェクトのステージは今、サービスの提供段階にあります。先行提案した共用部の防犯カメラには価格・サービスともによい反応をいただけおり、置き配についてのお問い合わせも多く、潜在需要が高いことを感じています。
「当然ながら、このプロジェクトは我々のチームだけで成り立つものではなく、他部門との連携が不可欠です。開発部門にお客さま視点を届けて、オーバースペックを感じさせないインターフェースの実現につなげる。認知度向上のためにメディア部門に協力を仰ぐ。接客を担うスタッフの教育やトレーニングをお願いするなど、連携を強化して事業を拡大していきたいです。」




message
メッセージ
挑戦心と学ぶ姿勢を大切にする学生に、
是非入社いただきたい
集合住宅スマートホーム化プロジェクトは、既存の事業とは異なる新しい取り組みです。新しい領域への挑戦なので、手探り状態で苦労することも多いですが、今話題のスマートホームテクノロジーに関する新たな発見がたくさんあって、日々知識が増えていくことに魅力を感じています。最新の技術動向を追うには継続的な学びが必要なため、自己研鑽を怠らず、成長し続けることを大切にする方は適任だと思います。
また私たちは、チームワークとコミュニケーションを重視しています。多くのメンバーが関与するプロジェクトをスムーズに進めるには、互いにサポートし合い、異なる視点やアイデアを尊重することが大切です。そうすることで革新的なソリューションを生み出すカギが生まれやすくなるので、当社を志望される皆さまにはぜひ心に留めておいていただけたらと思います。
挑戦を恐れず、柔軟な思考と向学心で新規事業に向き合っていただける学生の皆さんに入社いただくのをたのしみにしています。ぜひ一緒に、プロジェクトを成功させましょう。
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