iTSCOM 人と、街と、世界と、つながる。イッツコム iTSCOM 人と、街と、世界と、つながる。イッツコム

BtoB/G部門
プロジェクトストーリー

ココロおどる催しで
東京と地方をつなぐ

introduction

「JOINT NIPPON」は、コロナ禍で停滞していた地方を応援し、事業エリアに住む皆さまにワクワク感をお届けすることをコンセプトとして立ち上げられました。
発案者の赤司さんに、イベント開催の経緯や、今後考えていることなどについて、お話いただきました。

Back ground

background

地方振興を目的に「JOINT NIPPON」が誕生

「JOINT NIPPON」は、地方振興支援を目的として生まれたイベントです。2023年に長崎県、2024年に北海道をテーマに開催されました。ともに盛況を博し、イッツコム主催の恒例イベントとして定着しつつあります。

そもそもなぜイベント開催を思い立ったのか。その背景にあったのはコロナ禍でした。
日本全体に閉塞感が漂うなかで、地方自治体の厳しい状況を危惧していた赤司さんは、「生活者に寄り添うイッツコムとして、なにか力になれないか」と思案するようになったといいます。

「仕事柄、地方のケーブルテレビ局や、メディア、一般企業、自治体の皆さまとコミュニケーションをとる機会がよくあります。当時は、『地方に人が来ない』『長引くコロナ禍でPR施策が断絶した』『東京でのPR方法のノウハウがなくなった』という嘆きの声を直に聞くことが多く、地方の苦しい状況を肌で感じていました。」

一方、事業エリアに住む皆さまは、自由に出かけられずにもどかしさを感じている状況。リアルイベントの期待が高まっていくのをみて、赤司さんはイベント開催の必要性を考えるようになったといいます。

「コロナ禍が落ち着いたら、地方の雰囲気を味わえて地方をPRできるイベントを開催しようと決意しました。そうして生み出したのが、東京の生活者と地方自治体や企業をつなぐイベント、『JOINT NIPPON』です。」

赤司さんは、食と観光など地方の魅力を融合させて、来場者が「特産品を身近でたのしみたい」「現地に行ってみたい」と興味をそそられ、地方に目を向けるきっかけとなるようなイベントの実現に向けて動き出しました。

process

協賛を得るために1からアプローチ

イッツコムが所属する東急グループは、東急線沿線を中心にお客さまの生活に密着した事業を展開し、美しく豊かでたのしい街づくりに尽力しています。イッツコムも、これまでお客さまとの交流イベントを数多く実施し、街の“にぎやかし”に貢献してきました。「JOINT NIPPON」は、地域の皆さまを大切にする企業風土から生まれたイベントといえるかもしれません。

ただ、地方にフォーカスしたイベントを開催するのは、イッツコムにとって初の試み。赤司さん自身も広告プランナーとしてキャリアを積むなかで、地方にフォーカスしたイベントのプロデュースを行った経験はなかったといいます。

「いちばん苦労したのは、イベントの肝となる協賛・協力先探しと、自治体の後援を得ることでした。多くの方にご来場いただくには説得力と安心感が必要。とくに自治体の後援は不可欠です。長崎県にはお付き合いのある関係先がいくつかありましたが、北海道とのコネクションは皆無に等しく、1からアプローチしなければなりませんでした。」

北海道イベントを実現するために、「わずかにつながりのある北海道のケーブルテレビ局やメディアに協力を仰ぎ、関係各所をご紹介いただくことから始めた」という赤司さんは、2023年7月にプロジェクトが始動すると、ご紹介いただいた先を訪ね歩き、イベントの趣旨や訴求力を提示して、後援・協賛・協力をお願いして回りました。

「北海道庁や各市町村の東京事務所、北海道を拠点する企業など、30を超える自治体や関連企業にお声がけして、ご担当者のもとへ何度も足を運び、積極的に協議を重ねました。前年の長崎県の成功事例も後押しして、最終的には多くの皆さまにご参画いただくことができました。」

なかでも、いちばん大きな成果は、「北海道の後援を得られたことだった」と赤司さんはいいます。北海道の後援イベントとなれば、信用度や価値が大きく上がります。

またイッツコムとお付き合いのある大手通販会社QVCジャパン様にも特別協賛としてご参画いただき、イベントの基盤を整えると、集客方法やPR手段、当日のステージイベントを含む運用方法などについて、チームメンバーとともに細かい部分まで詳細に詰めていきました。

Mission

results

のべ2万5千人が来場する大規模イベントを実現

「JOINTNIPPON」は1回目と2回目で形態が異なります。1回目は参加人数を制限してクローズドイベントとして開催。当選された160名が渋谷の会場に集い、ゲストとともに長崎のおいしいグルメや魅力あふれる観光情報を楽しみました。

2回目は、イベント制限がなくなったことから人数無制限のオープンイベントとして開催。北海道というコンテンツ力も手伝って、2日間でのべ2万5千人の方が二子玉川ライズ・ガレリアに来場されました。

「北海道イベントは賑やかな大規模イベントとなりました。トークショーやYOSAKOIソーラン、ご当地グルメや特産品など、いずれも来場者に大好評。帯広市の『ばんえい競馬』や、大樹町の『宇宙版シリコンバレー』など、北海道を象徴するような魅力あふれる観光資源も紹介されました。自治体の皆さまがそれぞれのブースで、イキイキと対応されていた姿が印象に残っています。」

会場でひときわ目を引いていたのが、北海道産トドマツ・カラマツ・スギを使ったバレルサウナ(樽形サウナ)。道産木材製品販売を推進する「HOKKAIDO WOOD」ブランドの高品質サウナです。

「100万円を超えるサウナですが、通常より購入相談数が多かったそうで、担当者から驚きの声が上がっていました。二子玉川のエリア特性とトレンド商材がマッチした好事例で、今後のイベントで商品・サービスを訴求するヒントとなるかもしれません。」

https://www.itscom.co.jp/corporate/topic/20240329.html

Results

results

ゴールではなく未来に向けた「スタート地点」

「JOINT NIPPON」は、地方の観光PRや次の集客につながるイベントとして成功を収めました。参加団体同士の一体感や絆も深まり、まさに“つながり”が生まれる場に。とはいえ、「今の形がベストだとは考えていない」と赤司さんはいいます。

「イベントのテーマや内容、規模は状況によって変化します。今回築いた関係性をベースに、スピンオフ企画やまったく違う企画がスタートする可能性もあります。『JOINT NIPPON』はゴールではなく、未来に向けたスタート地点。ここから新しいなにかが始まると思っています。」


たとえば、過去2回のイベントでは、観光をテーマにツーリングやドライブ番組を制作して、イッツコムチャンネルで放送。特別号外としてフリーペーパーも発行し、会場イベント×タイアップ番組×紙媒体のメディアミックスでイベントを盛り上げました。ただこれだけが正解ではなく、今後は最近導入した4K対応のサブ・コントロール・ルーム(副調整室)や中継車を活かして、リアルな会場の様子を生中継したほうが、地域の皆さまにもっと喜んでいただけるかもしれません。

「イベントは次回も開催予定です。詳細はまだお伝え出来ないことも多いのですが、あっと驚く企画で地域を盛り上げて、イッツコムのブランド力や認知度向上にもつなげたいと思っています。」

message

メッセージ

イッツコムには何者にもなれる可能性が無限大

前職も含めると広告に携わって16年ほど経ちますが、学生のころは別の職種を志望していました。新卒で広告部署に配属されたときには、自分の目指していた道が閉ざされてしまったと思いこみ、ショックを受けたことを覚えています。それを乗り越えて今まで続けてこられたのは、多忙を極める仕事のなかにやりがいや喜びを見出したからです。

この仕事の醍醐味は、番組やCM、イベントを通じて多くの人の心を動かし、人生を変えるきっかけをつくれることです。今では、この仕事に携われてよかったと思います。もちろん、仕事なので大変なこともたくさんありますが、やり遂げたときの達成感や充足感は何ものにも代えがたく、そうしたやりがいや喜びのために前向きになることができるのです。

イッツコムは、多彩な可能性が拓ける会社です。経験を積むうちに、自分では気づかなかった能力が花開くこともあります。これから社会人になる皆さまには、どんな仕事にもやりがいや喜びを見出して続けてほしいと思います。

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