Zoomでカメラが映らない・音声が聞こえないときの対処方法を紹介
目次
Zoomは離れた場所にいながら、映像と音声で相手とコミュニケーションを取れる便利なツールです。設定や使い方も比較的簡単なため、初めての方でもスムーズに導入できるところが魅力ですが、一方で、「カメラが映らない」「音声が聞こえない」といったトラブルに見舞われる方も多いようです。
そこでこの記事では、Zoomでカメラが映らないときや、音声が聞こえないときの対処法を解説するとともに、カメラ・音声トラブルを防ぐ方法をまとめました。
Zoomでカメラが映らないときの対処方法
「Zoomを起動しているのに、画面に何も映らない」というトラブルは珍しくありません。Zoomは相手の顔を見ながらやり取りできるところが大きな魅力のため、自分または相手の顔が見えないままやり取りするとコミュニケーションに支障を来す原因となります。もしカメラに何らかの異常が見られる場合は、以下の方法を順に試してみましょう。
カメラのオン・オフを切り替える
Zoomは設定方法によって、カメラのオン・オフを切り替えることができます。カメラがオフになっていると自分の顔が映らなくなるため、まずはカメラの設定を確認してみましょう。カメラのオン・オフは、Zoom画面の左下にある「ビデオの開始」というアイコンをクリックすると、切り替えが可能です。
カメラマークのアイコンに赤い斜線が入っている場合は、カメラがオフになっています。アイコンをクリックして、オフからオンに切り替えておきましょう。カメラオフが原因だった場合、オンに切り替えた時点で画面に自分の顔が表示されるようになります。
カメラへのアクセスを許可する
Zoom側でカメラオンにしても、デバイス側の設定でカメラへのアクセスを許可していない場合、画面が表示されません。カメラへのアクセスを許可する方法はOSやデバイスによって異なるため、利用している端末ごとに正しい設定方法をチェックしておきましょう。
【WindowsOS】
- 1.「スタート」から「設定」にアクセス
- 2.「プライバシー」から「カメラ」を選んでクリック
- 3.「アプリがカメラにアクセスできるようにする」をオンにする
- 4.画面を下にスクロールし、「デスクトップアプリがカメラにアクセスできるようにする」をオンにする
【MacOS】
- 1.「システム設定」から「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 2.「カメラ」で「Zoom」をオンにする
【iPhone】
- 1.「設定」から「Zoom」をタップ
- 2.「カメラ」をオンにする
【Android】
- 1.「設定」から「アプリと通知」をタップ
- 2.「Zoom」から「権限」をタップ
- 3.「カメラ」をオンにする
パソコンを再起動する
パソコンやZoomを再起動することで、問題が解決する場合もあります。まずはZoomアプリを閉じ、再起動して、カメラが動作するかどうか確かめます。それでも問題が解消されなければ、パソコン自体を再起動させましょう。
両方再起動してもカメラに何も映らない場合は、他の対処法を試す必要があります。
外付けのカメラに切り替える
デバイス側の設定を変更したり、再起動したりしても問題が解決しない場合、カメラそのものに不具合が生じている可能性があります。パソコンの内蔵カメラを利用している場合は、外付けカメラを取り付けましょう。その後、Zoom側の設定画面から「ビデオ」を選択し、取り付けた外付けカメラを選択すればOKです。
なお、内蔵カメラではなく、外付けカメラを使っている場合は、USBが正しく接続されているかどうかを確認しましょう。適切に接続されているにもかかわらず画面が映らない場合は、外付けカメラの動作不良が考えられます。本体を取り外して内蔵カメラに切り替えるか、別の外付けカメラに交換しましょう。
他のツールを終了する
Zoomと同時に起動しているツールの干渉によって、カメラが正常に動作していないケースも考えられます。Zoomを起動した際、画面に「ビデオを開始できません」というエラーメッセージが表示された場合は、カメラを使用する他のツールが原因である可能性が高いです。まずは、Zoom以外のツールやアプリを全て終了させましょう。
なお、ツールの同時起動はカメラの問題だけでなく、Zoom自体の動作が重くなるなど他の不具合を生じさせる原因にもなるため、起動するツールは基本的に1つのみに絞ることをおすすめします。
セキュリティソフトを確認する
パソコンにインストールされているセキュリティソフトが、カメラへのアクセスを遮断している可能性があります。この場合、パソコン側でカメラへのアクセスを許可していても、正常にアクセスできなくなります。セキュリティソフトの設定を確認し、カメラがブロックされていないかチェックしてみましょう。
セキュリティソフトの設定方法は製品によって異なります。Webカメラアクセス制御機能やWebカメラアクセス設定などの機能が搭載されていたら、設定をオフにするか、例外としてZoomを加えるなどして対応しましょう。
Zoomを最新版にアップデートする
Zoomは安全性や利便性を高めるために、頻繁にバージョンがアップデートされています。古いバージョンを使い続けていると、カメラを正常に認識できず、画面が映らなくなるなどのトラブルが生じることがあります。そのため、常に最新のバージョンにアップデートしておきましょう。
アップデートはZoom画面右上のプロフィール画像をクリックし、「アップデートを確認」を選択すると、更新可能なアップデートがあるかどうか確認できます。本来、Zoomのアップデートは自動で行われます。ただし、デフォルトだと更新の頻度が少ない「低速」が選択されているため、常に最新のバージョンに更新したい場合は「高速」を選ぶのがおすすめです。
Zoomで音声が聞こえないときの対処方法
Zoomはマイクとスピーカーを使って、リアルタイムで相手とコミュニケーションを取ることができます。デフォルトでは音声のやり取りが可能になっていますが、音声が聞こえない場合は何らかの設定ミスや不具合が起こっている可能性があります。
ここではZoomで音声が聞こえないときに実践したい対処方法を6つご紹介します。
マイクのオン・オフを切り替える
Zoom側でマイクの設定がオフになっていると、マイクが動作せず、相手に自分の音声を届けることができなくなります。画面左下のマイクアイコンに赤い斜線が入り、「ミュート解除」と表示されている場合はマイクがオフになっているため、アイコンをクリックしてマイクをオンにしましょう。
マイクオンになると、赤い斜線が消え、「ミュート」と表示されるようになります。「ミュート」表示になっていると、現在ミュートの状態になっていると誤解してしまいがちですが、「ミュート」となっている状態がマイクオンの状態のため、間違えないようにしましょう。
パソコンの音量設定を確認する
相手のマイクがオンになっているにもかかわらず、音声が聞こえてこないという場合は自分が使っているパソコンの音量設定を確認しましょう。音量設定がミュートになっている、あるいはスピーカーの出力レベルが低く設定されている場合、音声が聞こえなかったり、聞き取りにくくなったりします。
音声設定がミュートになっていたらアイコンをクリックして解除し、出力レベルが低い場合はバーを動かしてレベルを上げてみましょう。Windowsの場合、「設定」→「システム」→「サウンド」で音量調節できます。
パソコンを再起動する
Zoomやパソコンが何らかの不具合やエラーを起こしていて、音声をうまく出力できていない可能性もあります。その場合は、一度Zoomを終了させ、再度起動させて音声が聞こえないかどうかを確認しましょう。
改善しない場合は、パソコン自体を再起動した後、Zoomを起動して音声が正常に聞こえるかを確認します。なお、Zoomとパソコンの両方を再起動しても問題が解決しない場合は、デバイスやツール以外の問題が生じている可能性があります。
イヤホンを外す
Zoomを利用するに当たってイヤホンやヘッドホン、ヘッドセットなどを接続している場合、一度これらの機器を外してみましょう。内蔵スピーカーや外付けスピーカーから音声が聞こえてきた場合は、イヤホンやヘッドホン自体が故障や不具合を起こしていると考えられます。
なお、外付けスピーカーに問題がある場合、パソコン自体にイヤホンやヘッドホンを直接接続することで音声が聞こえる場合もあります。また、イヤホン・ヘッドホンの音量設定は、スピーカーの音量設定とは区別されます。スピーカーの音量設定に問題がなくても、イヤホン・ヘッドホンがミュート設定になっていると音声が聞こえないため、音量設定も確認してみましょう。
ホストにミュートの解除を依頼する
Zoomにおけるホストとは、Zoomミーティングの主催者のことです。ホストはそのミーティングでさまざまな権限が付与されており、特定の参加者または全員のマイクをオフにすることが可能です。特にホストがミュート解除を禁止する設定にしている場合、参加者はホストに依頼しないとミュートを解除できません。
もし自分でミュートが解除できない場合は、ホストにミュートの解除を依頼しましょう。なお、ホストであっても、本人の同意を得なければミュート解除はできない仕組みになっています。ホストからミュート解除のリクエストが送られてきたら、承認しましょう。
自身が接続しているBluetooth機器を確認する
Zoomでは、Bluetooth機能を搭載したヘッドホンをスピーカーやマイクとして使用できます。ただし、Bluetoothの接続中にZoom以外のアプリがオーディオを再生すると、Zoomは自動的にミュートとなる仕組みです。
このようなトラブルを防ぐためには、あらかじめZoom以外のアプリを終了しておき、Zoomの音声のみが出力されるようにしておく必要があります。また、Bluetooth機器の中には、複数のデバイスに接続されていると正しく機能しないものもあります。Zoomを使っているデバイス以外の端末の電源を落としておくか、Bluetooth機器との接続を一時的に切っておきましょう。
Zoomのカメラ・音声トラブルを防止する方法
オンライン会議の本番でZoomのカメラや音声トラブルが発生すると、先方に迷惑をかけてしまう恐れがあります。カメラや音声トラブルを未然に防ぐためにも、事前準備として以下の方法を実践しておきましょう。
Web会議前にテストを行う
Web会議をスタートする前に、カメラや音声が問題なく動作するかどうかテストしてみましょう。
Zoomのプロフィール画像をクリックし、設定→ビデオタブをクリックすると、現在選択されているカメラからのプレビュー動画が表示されます。音声テストは、同じくZoomのプロフィール画像をクリックし、設定→オーディオタブをクリック後、スピーカーセクションで「スピーカーをテストする」をクリックするとテスト音声が流れます。
なお、マイクをテストしたい場合はマイクセクションで「マイクのテスト」をクリックすると録音が始まるため、試しに少し話してみましょう。Zoomのマイクが正常に動作し、音声を拾っているときは、青色の入力レベルバーが動きます。
常に最新版を利用する
古いバージョンのZoomを利用していると、カメラや音声に不具合が出ることがあるため、常に最新版を使うことを心掛けましょう。本番前にアップデート状況をチェックし、必要であれば手動で更新しておくことで、無用なトラブルリスクを軽減できます。
Wi-Fi環境を確認する
Zoomはインターネットを介して相手とやり取りするツールのため、インターネット環境に不備があると映像が映らなかったり、相手の音声が聞こえなかったりするトラブルが発生します。特にWi-Fiを使っている場合、無線の状態によっては通信速度が低下しがちです。また、通信が切断される可能性もあります。そのため、電波干渉する家電を近くに置かない、Wi-Fiルータとパソコンの間に壁などの障害物が挟まらないよう配慮するなどの工夫を取り入れましょう。
Web会議を始めるなら「Zoom」がおすすめ!
Zoomは離れた場所にいても、対面しているような感覚で相手とコミュニケーションを取れる便利なツールです。電話やメールとは異なり、相手の顔を見ながらリアルタイムでやり取りできるため、顧客との商談や社内外パートナーとの連携はもちろん、テレワークなど幅広いシーンで活躍します。
また、使用のハードルも低く、相手にライセンスがなくてもWeb会議に参加できるため、ビジネスシーンですぐに活用できるところが大きな魅力です。対面コミュニケーションの手間や時間、コストを省き、業務効率化を進めたいのであれば、ぜひZoomを活用してみましょう。
まとめ
Zoomでカメラに映像が映らない、音声が聞こえないといったトラブルが発生したら、まずZoom側の設定を見直してみましょう。それでも問題が解決しない場合は、パソコンの設定や外付けカメラ、イヤホンなどの設定をチェックし、正常に動作しているかどうかを確認します。場合によっては他のツールやセキュリティソフトが干渉している場合もあるため、それらの設定も併せて確認してみると良いでしょう。
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