1. コラム
  2. コラム
  3. クラウドサーバーはどこにあるのか?所在地や利用するメリットなどを解説

クラウドサーバーはどこにあるのか?所在地や利用するメリットなどを解説

「クラウドサーバーに預けたデータはどこにあるのか」という疑問を持ったことはありませんか。クラウドサーバーにファイルをアップロードすると、手持ちのパソコンからデータを削除しても、ファイルはクラウド上で残り続けます。

この仕組みを理解することで、ビジネスにおいてクラウドをより活用できるでしょう。
そこでこの記事では、クラウドサーバーの仕組みや、クラウドサーバーを利用したサービス「クラウドストレージ」のメリット・デメリットついて説明します。

そもそもクラウドサーバーとは何か

サーバーでは、データファイルの保存やプログラム処理などが行われます。複数の仮想サーバーを構築・連携させ、ひとつのネットワークとして形成したものが「クラウドサーバー」です。そして「クラウドサービス」とは、サービス提供会社が保持し管理するサーバーを、ネットワーク経由でユーザーが利用するシステムです。

クラウドサービスの発展により、ユーザーは手元のコンピュータで保管していたデータやプログラムなどを、ネットワーク経由で保管・ダウンロードすることが可能になりました。クラウドを利用することで、それまでかかっていた維持管理費、セキュリティ費などを大幅に削減することができます。

クラウドと聞くと無限に利用できるイメージがあるかもしれませんが、実際は物理的なサーバーを利用しているという性質上、必ずしも無制限ではありません。企業の規模や利用者数などによっては、限られたデータしかアップロードできない場合もあります。

クラウドサーバーはどこにあるのか?

クラウドサーバーは一体どこにあるのでしょうか。ネットワークを介してサーバーにアクセスするという性質上、サーバーの場所まで把握している方は少ないでしょう。そこでこちらでは、クラウドサーバーの保管場所について解説します。

保管場所は基本的に公開されていない

クラウドサーバーの保管場所は、基本的には公開されていません。クラウドといえども、事業者は物理的なサーバーを用意しており、利用者はインターネットを経由してサーバーにアクセスします。そのサーバーを配置する場所は様々で、企業によっては日本国内だけでなく海外にも拠点を構えています。

さらに顧客のデータを預かるという性質上、データのセキュリティを高めるためにも場所を非公開にしているケースがほとんどです。

地域名だけ開示する場合もある

データセンターの場所は、地域名だけ公開されているケースも存在します。利用する企業が、クラウド事業者を選定する際に参考にするためです。開示は「全国の主要都市に◯ヶ所」「米国各地」などの表現にとどめているなど、一部のみとなっています。よって、ユーザーが詳細な住所を確認することは難しいといえるでしょう。

クラウドサーバーを利用した「クラウドストレージ」のメリットとは

クラウドストレージは、インターネット環境と接続するデバイスがあれば特別な技術を必要とせずに利用できます。サービス事業者が用意したオンライン上のストレージを利用して、データの格納が可能です。自社にとってメリットのあるサービスかどうかを確認してみましょう。

コスト削減につながる

クラウドストレージを導入すると、コスト削減に繋がります。物理的なサーバーを自社で用意する必要がなく、保守や管理・点検、またそれに関わる人件費などのコストがかかりません。

クラウドストレージにかかるのは基本的に、月額の利用料金や契約料金のみです。セキュリティ面もクラウドサービスが担ってくれます。自社でサーバーを用意する手間がなくコスト削減に繋げられるのは、クラウドサービスのメリットです。

情報共有が容易

クラウドストレージを使えば、情報の共有が簡単に行えます。クラウドストレージには異なるデバイスからのアクセスが可能なので、複数人で同一のデータを閲覧・ダウンロードが可能です。

例えばリモートワークを行っている社員複数人にデータを送りたい場合、各々にメールを送っていると手間がかかりますが、クラウドストレージならファイルをアップロードするだけで共有が可能です。

災害時に強い

災害時に強いのは、クラウドサーバーの大きなメリットです。地震や火災などで万が一会社のパソコンが故障したとしても、クラウドストレージにデータを保管しておけば、異なるデバイスからアクセスして取り出せます。

自然災害により社員が出社できないという状態でも、クラウドストレージにデータがあれば自宅から業務を進めることが可能です。出社できない場合でも業務が滞ることなく進められるのは、クラウドストレージのメリットだといえます。

クラウドサーバーを利用した「クラウドストレージ」のデメリットとは

メリットの多いクラウドストレージですが、デメリットも存在します。具体的にはカスタマイズ性が落ちることや、セキュリティのリスクがあることです。デメリットも確認したうえで導入するかどうかを検討してみると良いでしょう。可能であれば、一部の部署やプロジェクトでテスト的に導入してから、本格的に始動させることをおすすめします。

カスタマイズ性が落ちる

まずひとつめのデメリットとしては、カスタマイズ性が落ちることです。クラウドストレージは事業者が提供するサービスを利用するため、自社に特化したカスタマイズがしにくくなります。

提供されているサービス内容によっては、使いづらいと感じる場面が出てくるかもしれません。外部のサービスだからこそ柔軟な対応が難しい点は、クラウドストレージの難点です。

セキュリティのリスクがある

クラウドストレージはインターネットを経由するため、セキュリティ侵害のリスクが上がります。サービス提供者はさまざまなセキュリティ強化対策を施しているものの、自社に置いた専用サーバーと比較するとやはり弱い点があると言えるでしょう。実際に過去にはクラウドサーバーが攻撃を受け、個人情報が流出した事故が発生した事例があります。

高セキュアで容量無制限のクラウドストレージはイッツコムの「box」

クラウドストレージにはさまざまなサービスがありますが、自社にとって効果の高いものを導入することが大切です。こちらではイッツコムが提供している、高セキュアで使いやすいクラウドストレージの「box」を紹介します。

パスワードなしでも高セキュア

イッツコムでは「box」のライセンスを代理販売しています。boxなら、ファイルにパスワード無しでも高セキュアなデータ共有が可能です。

国際規格であるISO27001を取得しており、さらに米国発のクラウドセキュリティ標準「FedRAMP」にも準拠しています。その信頼性の高さから、米国司法省をはじめとした40以上の政府機関や、世界で8万以上の企業から利用されているサービスです。「クラウドストレージを導入したいが、セキュリティ面が心配」という企業におすすめします。

複数人でもクラウド上で作業できる

複数人でもクラウド上で作業できるのはboxの強みです。boxでは同時進行で1つのファイルの編集ができるので、リモートワークなどで社員の仕事場所がバラバラでもスムーズに作業が進められます。

さらに複数メンバーのタスク管理や、編集のリアルタイム通知により、最新情報を逃すこともありません。わざわざデータをダウンロードして、編集後に再アップロードするという手間がないのはboxの魅力です。

容量が無制限

boxはどのプランでも、ストレージ容量が無制限です。容量を気にすること無く、動画などの大きなデータもアップロードできます。大量のファイル保管が必要なシーンでも無制限にデータを取り扱えるのは、boxの大きなメリットです。

セキュアな通信でクラウドサービスにアクセスできる「モバイル閉域接続」

クラウドストレージを導入する際には、セキュリティ面を意識する必要があります。セキュリティの整っていないデバイスでクラウドを利用した場合、IDやパスワードをはじめ、企業の機密情報が洩れるなど、重大な被害が生まれるかもしれません。

そのため、クラウドストレージと同時に、セキュアな通信環境を確立するサービスを導入することがおすすめです。

イッツコムの「モバイル閉域接続」は、外出先からでも高セキュアな通信環境を作り出します。インターネットから隔離された独自の閉域網を利用するため、第三者からは通信の存在自体を認知させません。

また、専用のSIMを差し込むだけで利用でき、登録したデバイスのみで接続可能という高セキュリティな点が魅力です。クラウドストレージと共に導入することで、よりセキュアにデータの保管と共有が可能になるでしょう。

まとめ

クラウドといえども、物理的なサーバーを介してデータが格納されています。ただしサーバーの場所は一般的に公開されておらず、利用者ですら知ることは困難です。

クラウドサーバーを利用することでさまざまなサービスを受けることが可能で、特にクラウドストレージは企業の業務効率を大きく高められます。しかし、インターネットを介して利用するため弱点が存在するのも事実です。

イッツコムではクラウドストレージの「box」を始めとして、企業の安全を守りながら快適に業務効率を上げるサービスを多数展開中です。クラウドサービスについて気になることがあれば、ぜひイッツコムまでお問い合わせください。