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光回線の切り替えと工事の流れ|法人向けの最適な選び方

光回線の切り替えを検討する際、回線の種類や工事の有無、契約条件を正しく把握することが重要です。法人向けの光回線では、業務に支障をきたさないスムーズな切り替えが求められます。

そこで本記事では、回線の切り替え方法や工事の流れ、選び方のポイントについて解説します。コストやサポート体制を考慮し、自社に最適な回線を選ぶための参考にしてください。

光回線の切り替えパターンと工事の必要性

光回線には主に、NTTが提供するフレッツ光、その回線を利用した光コラボ、そしてイッツコムなどが独自に展開する独自回線があります。フレッツ光は回線とプロバイダを別々に契約する必要がありますが、光コラボはセット契約が可能で手続きが簡単です。一方、独自回線は事業者ごとに異なるサービスが提供され、エリアによっては新規工事が必要となる場合があります。

ここでは、これらの回線切り替え方法と工事の必要性について解説します。

フレッツ光から光コラボへの転用

フレッツ光から光コラボへの転用は、工事不要で手続きが簡単なのが大きな特徴です。転用の場合、既存のフレッツ光の回線をそのまま利用するため、原則として工事は必要ありませんが、設備状況によっては工事が必要になる場合があります。

一般的に、転用の手続きは以下の流れで行います。

  • 現在のフレッツ光の「お客さまID」を確認
  • NTT東日本・西日本の公式サイトや電話窓口を通じて「転用承諾番号」を取得
  • その番号を添えて、乗り換え先の光コラボ事業者に申し込む
  • 問題がなければ手続き完了

転用時の注意点として、フレッツ光の工事費残債を一括で支払う必要がある場合がありますが、分割払いが継続できるケースもあります。 また、一部継続できないオプションサービスがある点にも注意が必要です。

光コラボ同士の事業者変更

光コラボ同士の事業者変更とは、現在契約している光コラボ事業者から別の光コラボ事業者へ乗り換える手続きのことです。新たに回線を引き直す必要がなく、現在の設備をそのまま利用できるため、工事不要で手続きがスムーズに進むのが特徴です。

一般的に、事業者変更の手続きは以下の流れで行います。

  • 現在の光コラボ事業者から「事業者変更承諾番号」を取得
  • 乗り換え先の光コラボ事業者を選び、取得した番号を使用して申し込む
  • 問題がなければ手続きが完了

事業者変更のメリットとしては、スマホとのセット割適用や月額料金の見直しが可能になる点が挙げられます。一方で、メールサービスや独自オプションなどが引き継げない場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。

独自回線への乗り換えと工事の違い

イッツコム光のような独自回線を使う事業者に乗り換える場合、多くの場合、NTT回線とは別の新たな光ファイバーケーブルの引き込み工事が必要です。ただし、過去に利用した設備が残っている場合、再利用できる可能性があります。

一般的に、独自回線へ乗り換える際の手続きは以下の流れで行います。

  • 提供エリアの確認(自宅やオフィスで利用可能かなど)
  • 現在の契約内容をチェック(解約条件や違約金、工事費の残債など)
  • 新規契約の確認と申し込み(セット割引やキャンペーン適用条件、契約期間など)
  • 工事日程の調整(集合住宅の場合は管理会社との日程調整も必要)
  • 機器の設置と接続設定(提供されたルーターやONUを設置)
  • 旧回線の解約手続き(レンタル機器の返却期限や返却方法を確認)

※次の「光回線工事の流れと必要な作業」でも解説します。

これらの手順をスムーズに進めることで、ネット環境の切り替えを適切に行うことができます。回線切り替えの際にインターネットが使えない期間が発生する可能性があることも考慮に入れて計画を立てましょう。

【関連記事:独自回線と光回線は何が違う?光回線の種類一覧と特徴を徹底整理

光回線の切り替え工事の流れと必要な作業

オフィスの業務効率を支える光回線の導入には、スムーズな工事と適切な準備が欠かせません。工事の日程調整や作業内容を事前に把握し、計画的に進めることで、業務への影響を最小限に抑えることができます。ここでは、光回線工事の流れと必要な作業について解説します。

工事日程の調整と事前準備

光回線の開通工事を予約する際は、業務に支障をきたさないよう、1か月以上の余裕をもって調整し、回線切り替え時のダウンタイムも考慮する必要があります。光回線の開通工事は事前予約が必須であり、早めのスケジュール調整が重要です。

工事には担当者の立ち会いが必要となる場合が多く、社内のIT担当者やビル管理会社との調整も必要です。また、一部の業者では営業時間外や休日の対応が可能な場合もあるため、希望日時を早めに確認しておきましょう。

開通工事の必要性は、オフィスの状況によって異なります。既存設備が整っていれば契約のみで利用開始できますが、新規工事が必要な場合、提供エリアやネットワーク構成の最適化を事前に確認することが重要です。

また、ルーターやネットワーク機器の設置場所は、業務効率を最大化するために、利用する機器との接続を考慮し最適な場所を選ぶ必要があります。追加工事の可能性もあるため、業者と事前に相談し、スムーズな導入を目指しましょう。

工事当日の作業内容と所要時間

工事当日の主な作業は、光ファイバーケーブルの引き込み、光コンセントの設置、ONU(光回線終端装置)の接続、及びネットワーク機器の動作確認です。

オフィスや事業所の場合、建物外部から光ケーブルを引き込み、必要に応じて壁面や床下配線を行います。また、複数フロアや広いオフィス環境ではLAN配線の追加調整が発生することがあります。

工事時間は事業所の規模や設備状況によって異なり、小規模なオフィスでは数時間、大規模な拠点では半日以上かかる場合もあるでしょう。業務への影響を最小限に抑えるため、事前に工事内容や所要時間を確認し、スケジュールを調整しておくことが重要です。

工事後の設定作業と動作確認

工事完了後には、社内のIT担当者または外部の専門業者によるルーターの設定作業とインターネット接続の動作確認が必要です。

ONUとルーターをLANケーブルで接続したら、ルーターの管理画面からPPPoEまたはIPoE(IPv6)の設定を行いましょう。必要に応じて、VPNやセキュリティ設定も実施します。

接続が確立したら、Webブラウザによる基本的な接続テストに加え、業務システムやネットワーク監視ツールを活用し、通信の安定性を確認します。トラフィックの状況や回線速度の測定を行い、業務に支障がないかチェックしましょう。

万が一、接続がうまくいかない場合は、ケーブルの接続状態や設定内容を確認し、必要に応じてプロバイダのサポートセンターに連絡します。また、障害発生時に備え、社内での対応手順を明確にし、迅速な復旧対応を行うことが重要です。

光回線の乗り換え先の選び方

法人が光回線を乗り換える際は、料金や速度だけでなく、業務に適した安定した通信環境の確保が重要です。回線の品質やコスト、サポート体制を総合的に評価し、最適なサービスを選ぶ必要があります。

特に、クラウドサービスの活用やオンライン会議の増加に伴い、安定した通信速度と迅速なサポート対応が不可欠でしょう。ここでは、光回線選びのポイントとして「回線速度」「コスト」「サポート体制」の観点から解説します。

回線速度と実効速度の比較

光回線の乗り換えを検討する際、回線速度は重要な選定ポイントの1つです。ただし、カタログ上の最大速度と、実際の利用時の速度(実効速度)には差が生じることがあるため、業務用途に適した速度を確保することが重要です。特に、クラウドサービスの利用やビデオ会議、大容量ファイルの送受信が日常業務に不可欠な場合、通信の安定性を優先する必要があります。

実効速度は回線の混雑状況や利用環境に影響を受けるため、特に業務が集中する時間帯の速度を確認し、安定性を重視した選択を行うことが重要です。候補となるサービスの導入事例やSLA(サービス品質保証)を確認し、契約内容と実際のパフォーマンスを比較検討しましょう。

また、オフィスビルや複数拠点のネットワーク環境によって、回線の共有状況が異なり、速度に影響を与える可能性があります。単純な速度数値の比較だけでなく、業務に必要な十分な通信環境が確保できるかどうかを見極めることが、最適な回線選びにつながります。

月額料金とキャンペーン特典

光回線サービスを選定する際は、初期費用やキャンペーン特典だけに注目せず、導入コストの透明性や契約条件を十分に確認することが重要です。手続きの煩雑さが業務に影響を与える可能性があるため、キャッシュバックや特典条件の詳細を精査し、業務負担とのバランスを考慮する必要があります。

また、初期費用やキャッシュバックを含めた実質的な総コストを把握し、契約期間全体での費用対効果を検討することが賢明です。長期契約を前提とした場合、回線の安定性やサポート体制を十分に確認し、事業継続性に影響がないかを慎重に判断する必要があります。

場合によっては、法人向けのスマホ契約とのセット割引が適用可能かも確認し、通信コスト削減の機会を活用しましょう。特に複数拠点を持つ企業では、通信費全体の最適化が重要な課題となり得ます。

サポート体制とトラブル対応力の重要性

トラブル発生時のサポート体制は、安定した業務運用に不可欠です。通信障害や速度低下の際、迅速かつ的確な対応を受けられるかが、業務への影響を大きく左右します。

まず、法人専用のサポート窓口や専任担当者の有無、連絡手段(電話・メール・チャット)を確認しましょう。特に、24時間365日対応や夜間・休日対応の可否も重要な判断基準です。

また、技術サポートの対応力も重要です。回線トラブルや機器設定の際、スムーズな問題解決ができるサポート体制を選ぶことが求められます。

現地対応が必要な場合は、エンジニアの派遣スピードや、障害対応の優先度を定めたサービス品質保証の有無を確認し、ダウンタイムの最小化を図ることが重要です。

導入後の保守やネットワークの最適化サポートの有無も含め、価格や速度だけでなく、サポートの質を総合的に判断して最適なサービスを選びましょう。

法人向けの光回線なら「イッツコム光接続サービス」!

法人の通信環境を整えるには、高速かつ安定した光回線が重要です。「イッツコム光接続サービス」は、信頼性の高い回線とコスト管理のしやすさを兼ね備え、スムーズな業務運営をサポートします。さらに、「かんたんWi-Fi」との併用により、手軽に快適なWi-Fi環境を構築できます。

高速かつ安定した法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」

法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」は、独自のFTTH回線とプロバイダを一括提供することで、高速かつ安定した通信環境を実現しています。

通信速度は、一般的な光回線の下り最大1Gbpsを超える下り最大2Gbps、上り最大1Gbpsを実現しており、最新の「IPv6 IPoE」接続方式に対応することで、夜間や休日の通信混雑時でも安定した接続環境を提供します。

料金体系は、光回線とプロバイダの費用を一本化することで、コスト管理の手間を軽減し、通信コストの削減を可能にしています。これにより、企業の経費管理が効率的に行えます。

また、サポート窓口を一元化しているため、通信トラブルが発生した際にも迅速な対応が可能です。業務への影響を最小限に抑え、安定したビジネス運営を支援します。

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まとめ

光回線の切り替えにはさまざまな方法があり、工事の有無や内容が異なります。乗り換えを検討する際は、違約金や工事費の残高、インターネットが使えない期間といったデメリットに注意することが大切です。乗り換え先を選ぶ際は、回線速度や月額料金、キャンペーン特典、サポート体制を比較し、自社に最適なサービスを見極めましょう。また、工事の流れや費用の詳細、オプションサービスの内容も事前に確認しておくと安心です。

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