【ファイルサーバー】削除したデータは復旧不可?日ごろのバックアップの重要性
目次
ファイルサーバーのデータを削除すると、簡単に復元することが困難です。誤って削除したデータを取り戻せずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、削除してしまったデータを復元する方法について紹介します。併せて、データ消失のリスクと予防策を解説しましょう。日ごろからバックアップする習慣で、データ損失のリスクを避けることができます。
ファイルサーバーのデータは取り扱い要注意!
パソコン上のファイルの場合は、削除しても一時的に「ごみ箱」へ移動するので復旧させることが容易です。しかし、ファイルサーバー上のデータは、バックアップがなければそのまま消えてしまいます。いくつか対処法はありますが、確実に復旧できると保証されるわけではありません。ファイルサーバーのデータは慎重に取り扱いましょう。
削除してしまったファイルサーバーのデータを復元する方法
ファイルサーバー上のデータを誤って削除した場合の復元方法は主に2つです。バックアップから復元させるか、復旧ソフトを使用するかになります。WindowsとMacで手順や設定が異なりますので、それぞれ分けて紹介しましょう。OSのバージョンによってはできないこともありますので、OSを確認しておく必要もあります。
バックアップから復元する【Windows編】
Windows8以降のOSで「ファイル履歴」を有効にしている場合、バックアップが自動的に取られています。復元を目指す際は、まず設定画面を開きましょう。続いて「更新とセキュリティ」「バックアップ」「オプション」と進み、「現在のバックアップからファイルを復元」をクリックします。これで、前回保存した時点のデータを取り戻すことができます。
また、「システムの復元」を選んで復旧させることも可能です。この方法は、システムの最終変更があった時点まで戻ることで問題を解説します。ただし、他のトラブルを招く恐れもあるのでおすすめとは言えません。
バックアップから復元する【Mac編】
Macのバックアップシステムは「Time Machine」です。Time Machineを設定している方は、 画面に表示された矢印や時間軸を動かしながら、復元させたいファイルを選んで「復元」をクリックします。作業に成功すると元の場所にファイルが復活しますので、そのまま閲覧や編集へと進むことが可能です。
復旧ソフトを使用する
OSに備えられている復元機能とは別に、復旧用の特別なソフトを使うことも可能です。復元ソフトには有料のものと無料のものがあります。対応するOSを確認し、自分のパソコンに合ったソフトを使いましょう。
無料ソフトの場合は、使用前に安全性を確認することが重要です。悪意のあるプログラムを含めた復旧ソフトにだまされないように口コミや詳細を確認し、問題ないと判断できたものを使いましょう。
ただし、有料ソフトだからと言って安心できるわけではありません。ソフトによって技術力が異なりますので、復元できるデータの種類などを確認してから購入するのがポイントです。
削除以外にもファイルサーバーのデータが消失するリスクがある
誤って削除してしまったという人為的ミス以外でも、ファイルサーバーのデータは消失する恐れがあります。自然災害のように避けられないトラブルに見舞われる可能性も否定できません。これから紹介するリスクを正しく認識し、大切なデータを守りましょう。
自然災害
自然災害は予知できないことが多いので注意が必要です。例えば、落雷によって電気系統のトラブルが発生する可能性や、台風による浸水、地震などがあります。このような場合、物理的なダメージによるデータ消失がリスクです。デジタル機器は繊細なので、破損を逃れたとしても、振動によってデータが消える可能性もあります。
ソフトウェアの不具合
ヒューマンエラーや自然災害以外には、ソフトウェアのトラブルでデータを失うケースもあります。何かしらの不具合により機器がフリーズを起こし、強制的にシャットダウンが必要になる場合です。正常に操作しなかったために、ファイルの破損やデータを消失する結果を招きます。
ウイルス感染
ウイルス感染によるデータの消失リスクもあります。セキュリティ対策が甘かったり、ITリテラシーが低かったりする場合、ウイルスに感染するリスクが高くなるでしょう。ウイルスはさまざまな種類があり、データの損傷だけではすみません。企業であれば、ネットワークを共有しているデバイスすべてに感染する恐れもあるので注意が必要です。
ファイルサーバーのデータ消失を予防するためにできること
ファイルサーバーのデータ消失が起こる原因は、ヒューマンエラーからシステムの不具合、そしてウイルスの感染といったいくつかのパターンが考えられます。中にはデータの復旧が困難なものもあるでしょう。しかし、対策することでリスクを回避することは可能です。ここでは、データ消失の予防策として有効な3つの方法を紹介します。
バックアップを取る
誤って削除したデータを取り戻す基本はバックアップからの復元です。少しの手間をかけるだけで、復旧を容易にすることができます。自動設定にすれば、初期設定後は特に手間のかかる作業をする必要はありません。サーバー、OS、外付けHDDなど、複数でバックアップすると安心です。小まめなバックアップを習慣化するようにしましょう。
クラウドサービスを利用する
設定の手間を少しでも省きたいという方には、クラウドサービスをおすすめします。「オンラインストレージ」と呼ばれることもあるサービスで、管理と操作が簡単なのが特徴です。インターネット環境があればどこからでもアクセスできるので、社内にサーバーを設置する必要もなく、自然災害による損害からも守ることが可能です。
アクセス制限をする
ヒューマンエラーを予防するために有効な手段となるのが「アクセス制限」です。ファイルサーバーにアクセスする人やファイルの取り扱いを制限することで、削除されるリスクを予防します。ファイルは、オーナーとゲストで最低限「閲覧」と「編集」を制限すると良いでしょう。データに鍵をかけるシステムづくりもリスク回避に有効です。
ファイルサーバーのデータ保護に役立つ!おすすめサービス「box」
データ保護には、バックアップやクラウドサービスの利用、アクセス制限を設けるなどの対策が有効です。これらの対策を一元化したシステムがイッツコムの「box」です。boxにはどのような特徴と機能があり、活用するとどんなメリットを得られるのか、詳しく紹介します。
優れたアクセス権限設定とログ管理
boxでは、「プレビューのみ」「ダウンロード不可」「アップロードのみ」といったアクセス権限を細かく設定することが可能です。フォルダやひとつの案件単位で設定できるので、セキュリティ対策にもなります。問題があった場合や不正アクセスがあっても、ログ管理されているので追跡が可能です。
安心の高セキュリティ
イギリスの「Government Digital Service」は、boxを使用して公式文書の共有をしています。米国でも40を超える政府機関で利用されるほど、セキュリティの高さが認められているサービスです。民間においても、8万社以上がboxを取り入れています。厳しいアクセス制限だけでなく、データを暗号化して分散保管しているからこその安全性です。
業務効率化につながる便利な機能
boxは、情報を管理するだけのツールではありません。モバイルやタブレットからでも利用でき、120種類を超えるファイル形式のドキュメントを表示できるため使い勝手が抜群です。
さらに、クラウドでコンテンツを管理することによって、ファイルを一元管理できるというメリットも生まれます。Web会議システムやチャットアプリ・電子署名アプリ・MAなどと連携すれば、遠隔地にいる人とも簡単にコラボレーションすることが可能です。
まとめ
通常のファイルとは異なり、ファイルサーバー上のデータは一度削除すると簡単に復元することができません。ヒューマンエラーの他、自然災害やソフトウェアの不具合などによりデータが消えてしまうリスクにも備える必要があります。
リスクからデータを守るためには、イッツコムの「box」がおすすめです。boxは、細かいユーザーアクセス制限によってデータ消失リスクを回避してくれます。さらに、世界中の政府機関が活用するほどセキュリティが高いのも強みです。ファイルサーバーのデータ管理の強化をご検討の方はぜひイッツコムにご相談ください。