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防災インタビューVol.4

災害時に情報を役立てるために

放送月:2005年2月
公開月:2006年11月

市川 啓一 氏

レスキューナウ・ドットネット 代表取締役

危機管理情報配信会社「レスキューナウドットネット」とは

私は、株式会社レスキューナウドットネット(現 株式会社レスキューナウ)という会社で、特に災害を中心とした危機管理情報を毎日24時間集めて、それを配信していくという事業を行っています。

災害のときに情報は非常に大事ですので、その情報を全部まとめて、一人ひとり必要な人に届けていくということをやりたくて、そのために情報センターをつくりました。そこで集めた情報をインターネットや携帯電話、パソコンあるいはラジオを通じても配信しています。

インターネットが中心になりますが、私たちが集めた情報をラジオ会社やカーナビのメーカー、いろいろなウェブサイトや情報サービスをやっている会社に卸しています。皆さんには必ずしもレスキューナウという会社は見えないし、聞こえてこないかもしれませんが、受け取っていただいている情報は、実は私たちが24時間集めているものだったりします。

2004/10/22 兵庫県但馬地域の様子(田口幹也氏撮影)

例えば昨年の災害の中には台風も地震もありましたが、台風のときでしたら、だんだん降雨が増えてくる。川が決壊するのかしないのか、避難勧告が出るのか出ないのか、どうすればいいのかということを皆さんが判断しなければなりませんし、避難勧告が出ればそれに従わなければなりません。どこに行かなければならないのかとか、こういう情報はとても大事ですが、昔はすぐに情報を伝えるメディアというのは、テレビとラジオぐらいしかなかったと思います。今は、私たちのポケットの中にですら携帯電話を持っていて、電話だけではなくメールができたり、そこからインターネットに入ってウェブサイトを見られたり、いろいろなメディアが普及しているわけです。それ以外にカーナビもあれば、どんどん技術が発達していますので、今後はもっと速く、もっと多くの情報が手元に届けられる時代というのがくるわけです。ただ技術が普及するだけでは、そこに正しい情報が必ずしも載るわけではないので、メディアがどんどん発達するのに対して、災害専門の企業として24時間監視して、起こったときにはすぐさまそれを、いろいろなメディアに流せるようにしようということで会社をつくりました。きっかけは阪神大震災、10年前の時ですが、それまで私はコンピューターメーカーのIBMという会社で普通にサラリーマンをやっていました。東京にいて、いろいろな阪神からの情報を見ていたときに、これは早く手伝いに行きたいと思いましたが、テレビやラジオというマスメディアからですと、どうしても現地の具体的な細かい情報が十分に入ってきませんでした。その中で新しいメディア、インターネットが普及してきたので、これはぜひ新しい仕組みをつくっていきたい、そのような願いから事業を始めました。

マスメディアとミクロメディア

危機管理情報:レスキューナウ webサイト

いち早く情報が伝わるという意味では、マスメディアというのは大変な働きをしていて、意味があると思います。一方で現場の中で、例えば自分の家族とか、あるいはもし東京に本社があって新潟で地震があったときに、そこにある自分の会社の支店がどうなっているかとか、そうした具体的な現地の小さな生情報というのは、必ずしもマスメディアでは伝わってこないわけです。そんな中で、離れている人は現地の情報をもっと知りたい、具体的に知りたい、それによって行動を起こすか起こさないか決めなければならないということで、必死に情報を探していらっしゃるわけです。テレビをずっと見ていて、たまたま自分の会社が映るかもしれないけれども、映らないかもしれないとか。そういうところのマスメディアに対して、私たちは「ミクロメディア」と呼んでいます。ミクロな生情報を伝えるインターネットは網の目のようなメディアですので、誰もが現地から情報を発信できて、誰もが受け取ることができます。今までのマスな情報を伝えるマスメディアと、それを補完する役割として現地のミクロ情報を伝えるミクロメディアとして、インターネットを活用した情報を私たちが配信しているわけです。

情報収集の方法

このような災害の情報はネット上でも集めますし、現地に電話をかけて、例えば市役所やいろいろなライフライン企業に対して聞いたりもします。ウェブサイトをサーチして集めたり、災害に関係するNPOと普段からネットワークができていますので、そういう人たちとのやりとりや、メーリングリストの中の情報など、いろいろなことを活用して情報を収集し、配信します。

このようなシステムですが、今でもまだ構築中ですし、これからもっと拡充していかなければいけないところがあります。その中で効率よくできる方法とか、ノウハウが積み重なってきて、5年間の蓄積が私たちの財産になっています。

当社のサイトを見ていただければ、いろいろな情報が出ています。レスキューナウドットネットという社名、これがまさにURLになっています。URLを言うのは難しいですが、レスキューナウとカタカナで入れて、検索していただければ必ず出てきます。あるいは災害情報とか危機管理とか、そんなキーワードで入れていただいても出てくると思います。普段から当社のホームページには、かなりアクセスもありますが特に災害があったときには一気にアクセスがドーンと膨れあがるということになります。

※今回のインタビュー記事は、東急電鉄の協力のもと、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を、一部改定して掲載しています。