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防災インタビューVol.47

地域防災から考える大規模災害への備え

放送月:2009年12月
公開月:2010年5月

宮崎 泰雄 氏

横浜市青葉区嶮山自治会長・すすき野連合自治会副会長・社協会長

プロフィール

私は、昭和51年12月に現在地、横浜市青葉区荏子田に入居しました。会社員として企業に在職中は、企業内の事故防止、事故対応を経験し、阪神大震災時の現地災害復旧の支援などを経験しました。平成16年に単一自治会長である嶮山自治会長、すすき野連合自治会の副会長も含め、また、すすき野連合自治会の社会福祉協議会の会長も兼務してやらせていただいております。

地域防災フェアについて

この3年間、当地域の連合自治会では、近隣自治会に声掛けをして、地域の防災に対する勉強を行ってきました。「地域防災にどのように取り組むか」を考えていく中で、事態の重さが理解でき、総意として「地域防災フェア」を行うことになりました。そして19年度に防災フェアの1回目を開催し、継続して20年度、青葉区と共催で防災フェアを開きました。また平成17年度から青葉区民会議に参加し、防災について勉強し、青葉区に提言・提案などを行わせていただいて現在に至っております。

まず「地域防災フェア」の開催意義を紹介したいと思います。開催の趣旨としては、地域が防災にどのように取り組んでいけばよいのか考える機会をつくり、それに関する提案を行うことであると考えています。地域防災フェアでは、大規模災害の発生時の防災対策と避難行動の重要性を理解していただくために、災害対策のための物や情報を展示して、避難対策や被災時の行動を支援するシステムを体験していただきます。また、地域がこれから準備していく際の問題の提起も併せて行います。身近な防災活動をあらためて検討し、何より地域の皆さまがこの活動に参加することの重要性を理解いただく、きっかけとなることを願って開催します。

また活動のコンセプトとしては、地域内居住者が安全で安心できる町であるためには、常にどうしたらいいかという、危機管理に対する強い思いが存在しています。また地域内の団体は、活動環境を整えて、防災意思の集約を図ることに力を注いでおります。地域をどのようにコーディネートすればいいのか、地域マネジメントを地域の自治会が中心となってどのように行うか、地域自治会で協議を行ってきました。そのほか、地域の構成自治会と関係団体が一緒になって活動を進める場となっています。本年度は22年2月14日に、第3回の地域防災フェアを開催しますが、主なテーマとしては、今回は「中高層住宅高層部から避難、救出方法」「地域内安否情報のシステム」について、学校関係、自治会員、地域防災責任個所との連絡体制を体験し、検証して、導入が可能なのかどうか検討できるように今年は主にやっていきたいと思っています。

この地域の防災フェアは、すすき野地区、荏子田、黒須田と合同でやっていますが、1回目は約3500人ぐらい、2回目が4000人から5000人前後の参加があり、3回目は5000人前後の参加を見込んでいます。

小学校の地域防災拠点

一般には「小学校の地域防災拠点は、発災後すぐに立ち上がるものではない」ということをなかなかご理解いただけていないのではないかと思います。大規模災害があった場合、まず最初に、一時避難場所に地域や自治会の方が集まって、地域の状況を確認しあって、助けなければいけない方をその場で助けあって、という作業が終わった後、地域防災拠点が立ち上がるのではないかと考えています。そういう活動の手順が、地域になかなか浸透していないので、皆さんは最初から地域防災拠点に行けばいいと考えてしまいます。これは困ったことです。

地域防災拠点というのは、自宅が壊れてしまったり、怪我をしたり、いろいろな形で困ったときに立ち上がります。これは大体、発災後2日から3日後になると思います。まず地域の方の状況を確認しながら、被災した方に集まってもらい、どういう対応をしたらいいかということを考えていかなければいけないことになります。その中でまずは食事の問題、トイレの問題、それからあとは、居住者の状況に対応していくことになります。例えばここですと、多摩川や鶴見川を渡って東京など遠くへ行かれている方が多いので、そういう方たちとの安否の確認もとらなければいけないわけです。しかし、今のこの学校の拠点の中でまずやるのは、食事の問題と家が壊れたときの対応の問題、この作業がほとんどです。私どもで言いますと、黒須田、荏子田、すすき野、嶮山という小学校区の4つの地域防災拠点がありますが、その拠点がまとまって全体的な確認をしながら、皆で助け合っていく体制をつくり変えなければいけないというふうに今は考えています。

しかしながら実を言うと、青葉区というのは「安全だ、安全だ」と言われていますが、実際にはどうなるのか分かりませんし、大規模災害、激震災害が発生したときには、私どもだけではなくて、近隣の方たちも避難されます。ここで言いますと、川崎の虹ヶ丘に約2000世帯の団地があります。その方たちも、嶮山小学校区やすすき野小学校区になだれこんできますので、そうなってしまいますと、もうどういうふうになってしまうか分からなくなると思っています。

※今回のインタビュー記事は、東急電鉄の協力のもと、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を、一部改定して掲載しています。