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防災インタビューVol.47

地域防災から考える大規模災害への備え

放送月:2009年12月
公開月:2010年5月

宮崎 泰雄 氏

横浜市青葉区嶮山自治会長・すすき野連合自治会副会長・社協会長

地域の医療拠点

私たちは過去2回の防災フェアで、医療拠点について見せていただきました。青葉区医師会の入戸野先生や薬剤師会の中村先生から説明を受け、地域医療拠点がどういうふうになっているかを見た時に、びっくりしました。どういうふうにびっくりしたかというと、医療拠点の棚の中に、医薬品などが段ボールでそのまま積んでありました。棚に積んであるものは地震の際には崩れてしまって、医薬品がどこにあるか分からなくなってしまいますし、医療機器が消毒されていないので手術にも使えないという状況でした。結局何のためにこれがあるのかという問題点を話し合いました。これは地域でやる話なのか、行政がやる話なのかということについて、医師会の方とも相談をしたところ「医師会と地域が一緒になって、皆でやりませんか」という申し出がありました。防災フェアの中で、もう一度、皆で力を合わせて必要なもの、必要ではないものを検証して、どのようにしたら使いやすくなるのかを考えることにしています。

激震災害の際には、地域の中で人が被災するわけですが、どういう状況で人が病院に搬送されていくのか、その搬送方法についても、いろいろと訓練の中で見えてきたものがあります。まず最初にトリアージを行い、腕にタグを着けます。タグを着けたときに黒、緑、赤と、いろいろついていますが、その中の黒というのは、実を言うと、「もう病院の先生方でも対応できません」という結論を出すわけです。そういう厳しい結論を出されたときに、家族はどうするのでしょう。もう、どんなことがあっても病院に連れていきたいと、必死になって厳しい状態になると思います。ところがたくさんの被災者を助けなければいけない医療拠点では、大変な状況になることは見えています。その中で、先生方が一番厳しく思われているのは、トリアージ対応したときに「自分の親族を見ろ」と、力の強い人たちがそこに入ってきて、結局、弱肉強食の世界になるのではないか、混乱が起きるのではないか、と言われています。そういうことについて、少しでも整理がつくように、地域でも手伝ってほしいということです。このように地域医療拠点の問題点はまだまだたくさんありますが、そのほかにも、地域医療拠点から中核医療拠点への搬送の問題、連携の問題、そういうことも含めて、もう少し私たちが勉強して、地域が混乱しないでやっていけるように努力したいと思います。

私たちの地域では、地域医療拠点は嶮山小学校の中にあります。ここはまず4地域、あるいはその近隣で被災した人たちが、一番最初に送り込まれてくる場所になります。ですから学校の中の地域医療拠点というのは、非常に重要な位置を占めると思っています。

災害時の自助

私たちは地域の中で、自治会長や関係の委嘱委員と「自助というのはどういうものか」という話をよくします。自助というのは自分が助かる、読んで字の通りですが、「自分がまず取り組む自助というのはどういうことなのか」ということから、ちょっとお話を進めさせていただきたいと思います。

「自助」というのは、まず自分が助かればいい、1つにはそれがあります。もう1つは、ほかの人にできるだけ迷惑を掛けないように、自分の家族だけでも助かる方法を探すことです。地域の中の自助対策で最大のものとしては、横浜市がやっています。これは地震に対する家の補強の補助です。まずは、こういうものをやっていただくことが一番大切だと思います。これについての案内は防災フェアの中でもやらせていただいていますが、そういう自助というものが1つあると思っています。それからもう1つ、地域の方たちが自助に取り組む中で、本当に大切なことは何かというと、水、食料、トイレの問題です。これらは自分たちでできる部分です。よく「水や食料を3日分用意しておくといい」と言われますが、青葉区で、本当に3日でみんなに行き渡るのかは、ちょっと分かりません。しかし何日か分でも皆さんが自助という作業の中で、自宅や自分の敷地の中に用意して、置いておけば、結局地域としてはその分セーフティー側に動いていきます。そのために、防災フェアの中でも、おかゆや自衛隊の配給食などを提案させていただきました。地域の皆さんが群がるようにして買い求めている姿を見た時に、おいしいから買っていただいたのか、自助に対しての興味をお持ちなのかちょっと分からなかったのですが、できれば、ぜひ備蓄していただけるといいと思います。

※今回のインタビュー記事は、東急電鉄の協力のもと、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を、一部改定して掲載しています。