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防災インタビューVol.198

シティコン海底山脈と防災

放送月:2022年3月
公開月:2022年6月

原 香織 氏

シティコン海底山脈研究会 事務局長
株式会社土屋 災害対策アドバイザー

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

プロフィール

私は2014年頃から防災や災害対応に関心を持ち始め、現在はシティコン海底山脈研究会の事務局長と、株式会社土屋で災害対策アドバイザーをしています。それまでは、子どもが3人いるので、子育てが忙しく、なかなか自分たち以外の防災や災害対応について考える機会はあまりありませんでした。その後少し余裕も出てきて、2016年に明治神宮の至誠館道場で災害支援のための講習を受講したことがきっかけで、自分が人のために何が出来るかということを考えるようになり、災害対応の講習を受けて、心肺蘇生法(CPR)やAEDの国際ライセンスを取得したり、介護の資格を取りました。

私が防災に意識を持ち始めた頃から、父親とずっとやってきているのが、人工海底山脈による水産資源の増大、食料自給率の向上を目指すための仕事で、その後、国や自治体などへ向けた防災部分との関わりが出て、防災に関わる学会に参加したり、さまざまな防災関係者との出会いもあり、急激に防災、災害復興などについて学ぶ機会が増えてきました。

2018年からは、東京都慰霊堂という会場で行われている「首都防災ウィーク」というイベントに参加しまして、現在は、その事務局次長を務めています。

「シティコン海底山脈」と資源循環

皆さんは、「シティコン海底山脈」というものをご存じですか? 今、日本の海には、人工海底山脈というものが17基沈んでおり、現在も国の直轄事業や県の事業として造られ続けているものなのですが、自然の山の石を使ったり、コンクリートブロックを使ったりして、海底に人工の山脈を作って、水産資源を増やしていこうというものです。

これまで世界では、研究者たちは、激減しつつある水産資源の魚たちを増やすために研究を重ね、たくさんの魚礁を世界中の海に造ってきました。獲るばかりだと減少してしまう魚たちのために、水産資源を増やして、集めて、獲るための施設としての魚礁は多くあるのですが、それに対して、この人工海底山脈というのは魚を獲るためではなく、そこで魚を育て、生まれやすい環境を作り出していくものです。海の底にたまっている栄養を海の中の潮流に乗せて上に上げていくことで、人工海底山脈に沿って光が当る辺りまで栄養がどんどん上の方に上がっていき、植物プランクトンが光合成を行って豊かになっていきます。そして、それを食べに来る小さな魚も集まってきて、小魚を食べる大きな魚たちも集まってくることで、食物連鎖が豊かになっていきます。人工海底山脈がそこにあることによって生き物たちが隠れる場所もできますし、生きていくための巣の役割をその人工海底山脈がしていることになります。もともとこの人工海底山脈の開発をしたのが私の父親で、私が生まれる頃から父が研究開発を始め、海の中に人工海底山脈を作ることで、水産資源を増やしていこうとしていました。

※今回のインタビュー記事は、東急電鉄の協力のもと、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を、一部改定して掲載しています。